著者:コレカラ ハジメ
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七瀬の夢は看護師になって、人を助けること。その理由は七瀬自身も病気で入院していた過去があったからだ。就職浪人をしてまで叶えた夢。国立循環器医療センターで働くことになった七瀬に待ち受けるのは生半可では通用しない医療の現場。洗礼を浴び、毎日四苦八苦していた。
 姉の流美は普通に街中で働くOLだが得意なことがあった。それは占い。科学的根拠がなくても、流美の占いはどこか心に響いた。周囲から支持されるに連れて、占いを本格的に仕事にすることはできないか? そう思うようになった。暗中模索する流美がたどり着いた場所が魔法の木馬。店長の山崎が運営する誰でも店長になれるお店だ。ここで流美はタロット占いのお店、ルミカフェを開いた。
 ルミカフェは魔法の木馬でも評判のお店になった。リピーターも増え、店長としても一目置かれる存在になったある時、占いを始めたきっかけを聞かれた。そして、答えたのが「七瀬のタロット」。七瀬自身も意識をしていなかったタロットカード。それはかつて、七瀬が病院に入院していた時に送られてきたものだった。七瀬は流美にタロットカードのことを言われるまで、その存在に気が付かない。
 ある時、タロットカードが七瀬の手元に戻る。主人の下に帰る時を待っていたタロットカード。それまで止まっていた運命が動き出す。
 七瀬はタロットカードを持った瞬間まるで別人のようにピタリとその人の未来を言い当てる。予めそうなることを知っていたかのように。
 七瀬は職場でも、タロット占いの力を発揮する。その力によって同僚の医師、日下速斗を何度も医療事故や降り掛かるピンチから救うことになる。
 七瀬の変わりようを不思議に思った流美は、七瀬のタロットカードがいったいどこから来たものかを探し始めた。そして流美が行き着いた先には、ある少女の強い想いがあった。
 少女の想いが、長い時を超えて蘇る。タロットを通じて紡がれる想いが病院の患者さんや同期の凪沙、医師の日下、流美や魔法の木馬の人々を救う。そこには七瀬と少女に隠された秘密があった。
 幸せや命の尊さを問う。魂はどこに向かうのか。繋がれた想いは残された人の中で生き続ける。

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