著者:板倉 光夫
ページ数:128

¥1,013¥0

私達の健康は、遺伝的な素質と生活環境によって決定されます.病気にかかりやすい体質に様々なストレスや長期の不摂生などの発症因子が加わると、多くの病気が発生します.糖尿病も他の病気と同様に、遺伝的な素質に種々の環境因子、とくに肥満をともなった場合に発症する病気です.近年、社会経済の発展とともに、食生活が変化し、美食・過食の傾向が強くなり、一方では運動不足になりがちで、肥満の頻度が増加しています.このような肥満の頻度が高い状況を背景として、日本人の約100人に7.4人は糖尿病であるといわれています.
本書は東都春日部病院が行ってきた糖尿病教室の話題を元に,板倉が監修し,「糖尿病教室テキスト 2018-糖尿病合併症を起こさない秘訣-」と題してまとめたものです.糖尿病の患者様やご家族の皆様が糖尿病の合併症を起こさないために何ができるか、その秘訣についてご理解頂くための一助となれば幸いです.

目 次

まえがき2
目 次2
第1章第1話 血糖値測定について_6月5
第2章第2話 糖尿病の食事_4月13
第3章第3話 体重の減少や増加を見込むエネルギー27
第4-11章
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第2章第2話 体重の減少や増加を見込むエネルギー_平成30年2月作成プログラム

本章のプログラムは,インターネットと接続しているi-PAD, i-PHONなどで,KINDLEのソフトウェアを用いて購読されている読者が,フリーソフトウェアである「ファイルメーカーGO」をダウンロードして頂くことで (ワンクリックで)閲覧できます.
今現在、標準体重にある方は、このような計算で、体重が増減せず維持されて、活動度に合わせた食事エネルギーが提供されることが予測されます.体重が標準体重よりも+20%、あるいはBMI [(体重 (kg)/ ]が25.0以上の場合、肥満とされています.肥満の状態では過剰な体重を減量する必要があります.減量達成には、「食事エネルギーを少なくする」または「運動によりエネルギーを消費する」という二つの方法があります.そこで、「ひと月1 kg体重を落とすために、毎日どれくらい食事を減らせばよいか」、また、最も普通に行える運動はウォーキングなので、「ひと月1 kg体重を落とすために、どれくらいの速度でどれ位の時間毎日ウォーキングすればよいか」について、以下のコンピュータープログラムでたちまちに結果をだすやり方を説明します.

2.1『食事によるエネルギー計算』プログラム

ご自分の身長と体重と活動量を出発点として,ひと月1 kgやせる (太る)ために必要となるエネルギーの減量 (増量)が計算できます.

①食事エネルギーの減量 (増量)による体重コントロール
「01_WALKING CALC.fmp12」[主食 (1日エネルギーの45%としてこれ)をカットした場合のひと月あたりの体重減少量 (kg)が同時に計算されます.]

「02_WALKING CALC.fmp12」
「03_WALKING CALC.fmp12」

②ウォーキングによるエネルギー消費で減量する場合のウォーキング速度とウォーキング時間
「02_WALKING CALC.fmp12」
「03_WALKING CALC.fmp12」
を,お好みのプログラムを用いて計算を楽しんでください.

最初は、「ひと月1 kg体重を落とすために、毎日どれくらい食事を減らせばよいか」を自動計算する『食事によるエネルギー計算』プログラム (「01_WALKING CALC.fmp12」)を説明します.このプログラムは以下に示すように左半分で入力と結果出力されます.右側の二つは、「身長165 cm・体重79 kg・中作業 (35 KCal/kg体重)」の計算例と「身長155 cm・体重60 kg・軽作業 (30 KCal/kg体重)」の計算例です.このプログラムで入力するのは、あなたの身長 (cm)とあなたの現在の体重 (kg)と★活動度選択/もしくは☆活動度記入 (15~60)を記入することです.

中段の☆希望肥満度はおまけのプログラムで、希望する肥満度に対応する体重が計算されます.自分の体重をどれくらいにするか目標を決めるために使ってください.目標体重になるまでに、現在の体重からどれくらい減量が必要か (やせている場合にはどれくらい増量が必要か)判断できます.
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この章では,「ひと月1 kg体重を落とすために、毎日どれくらい食事を減らせばよいか」、また、最も普通に行える運動はウォーキングなので、「ひと月1 kg体重を落とすために、どれくらいの速度でどれ位の時間毎日ウォーキングすればよいか」について、以下に示すコンピュータープログラムでたちまちに結果をだすやり方を説明します.


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本書を通じて,「血圧」・「脂質」・「糖尿病・肥満」・「血清尿酸値」の多面的コントロールにより糖尿病の合併症を起こさない秘訣を提案しています.
多くの糖尿病の患者様が、糖尿病であっても心血管障害や腎不全を起こさずによい生活の質 (Qaulity of Life: QOL)を保ちながら老後を楽しんで毎日を送れる、そんな時がほぼ訪れてきています.自分ができることを探しながら、毎日を楽しくお過ごし頂ければ幸いです.

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