著者:新井てるかず
ページ数:68
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「子供自身行きたいのに行けない。なぜ行けないのかもわからない」
「早く学校へ行ってほしい。でも、どうすればいいのかわからない」
「医師やスクールカウンセラーの言う通り見守ってきたけど、一向に改善しない」
こんなご相談が、私の元にはいつも舞い込みます。
私はそういったご相談に対して、まずは原因解明を行い、その原因を解決するために何が必要か、を具体的にお伝えします。
きちんと実践していただければ、だいたい1ヶ月から3ヶ月で、お子様は再登校します。
朝から、自発的に。
不登校セラピーとは、一言で言えば、
「再発させず、朝からちゃんと登校できるようにするための技術体系」です。
私は日本で最初に不登校の専門カウンセリングを行いました。
私一人でこれまで782人(2014年7月末現在)のお子様のご相談をお受けしてきました。カウンセリングによる再登校率は88%をマークしています。
これから、あなたも同じように実践すれば、「あなたのお子様の行動が変わり、3ヶ月で朝から登校してしまう方法」をお伝えします。
・第一章 不登校が解決できない5つの理由とは?
「相談する所によって、今はそっとしておいた方がいいと言われたり、このままだとニートだから早く手を打たないと、と言われたり、わけがわからなくなりました…」
ある親御様はこんなふうに、迷っていました。
わけがわからなくなるのも無理はありません。正しい解決方法を知らない人のアドバイスを受けると、だいたいこうなります。
ご存じの通り、不登校への対応は「何もせず見守る派」と「何とか行かせようとする派」の2つに分かれます。
これはその人の考えによって、何を重視するかで決まります。
しかし、残念ながらそのどちらも、多くの場合、成果を上げていません。
不登校の解決に失敗する理由は、実は明白です。その理由とは、大別すると5つです。
あなたもこんな間違いを犯していませんか?
・第二章 連綿と続く子育ての問題
どうして今まで不登校が解決できなかったのか。
それは、シンプルに言うと、「原因がきちんとわかっていない」の一言に尽きます。
不登校には原因があります。そして原因は、ちょっと複雑な構造を持っていることがほとんどです。その構造って、ほどいてたどっていくと、祖父母様にたどり着くことが多くあります。
その例をお見せしましょう。
実例1 不登校の女子中学生 由香ちゃん(仮名)
由香ちゃんは小学校中学年のあたりから少しずつ体調不良をいくつも起こし始め、中学に入った頃から朝起きることが難しくなってきました。
そして学校を休み始めます。
由香ちゃんの体調不良は、治療法が確立されていないストレス性疾患ばかりでした。
大学病院で精密検査を繰り返し、さらに民間の治療をいくつも試すものの、全くといっていいほど改善せず、私に解決のご依頼をいただきました。
ここで、表面的な問題を探ってはダメです。幼少期、根本に立ち返らなければなりません。
まずご家庭を調べていくと、お母様の問題が浮かび上がってきました。
お母様は自分の感情のコントロールが難しく、特に怒りやイライラがコントロールできず、幼い由香ちゃんに怒鳴り散らしてしまっていた、というのです。
・第三章 愛着理論の魔法
第二章でご紹介した実例は、医師やスクールカウンセラーでは治せませんでした。
これを救ったのが、愛着理論です。
愛着理論の出発点は
「乳幼児に親が不安を与えると、どういう異変が起きるか」
を研究することでした。
乳幼児に不安を与えると、当然様々な異変が起こります。
では逆に、安心を与えるとどうなるか?
当然いい結果が子供に現れるのです。
私はずっと、この一点に集中して研究を進めてきました。
これによって、不登校セラピーは、不登校も引きこもりも解決することができるようになりました。
安心を与えることを、愛着関係を作る、と言います。
親子の愛着関係ができると、不登校は解決できます。
・第四章 あなたの子供が朝から自分で登校する方法
正しい知識を持たない人たちは、子供のやる気や性格、学校の環境で不登校が生まれると思っています。
やる気を出させるために、あるいは学校に慣れさせるために、あるいは集団に慣れさせるために様々な労力を費やします。
しかしうまくいきません。また、無駄なことをすればするほど、実は子供にとってマイナスに働くことがほとんどです。
一方あなたは、たとえ同じことを伝えるにも、言葉をプラスに変えるだけで、あるいは支持と承認を与えるだけで、子供の反応が全く変わってしまうということを知りました。
すると必要な事は、知恵を絞って子供への言葉を変えていくこと。ただそれだけです。
薬はいらない、言葉を変えるだけ。
これを知っているだけで子供はどんどん変わっていきます。
さらにぐっと再登校を引き寄せるために、必要なことがあります。
それが安心を与えることです。
・第五章 お子さんを再登校に導く90日のプロセスを公開
前章までの説明で、再登校に必要な基本的な考え方、つまり愛着関係について基本的なところを理解していただけたと思います。
最も重要な事は安心を与えていくことですが、安心は様々な切り口によって与えることができます。
第五章ではこれらを組み合わせた「再登校に至るプロセス」についてあなたにぜひお伝えしたいと思います。
これを90日間で実現できるように考えて実行することができれば、お子さんの再登校は90日で可能になるケースが多くあります。
具体的には、6つのプロセスがあり、この中で最重要といえるのが3つあります。それらを原因に応じて組み合わせて対応します。
本章ではその具体的なテクニックを、「なぜそれが有効なのか」という視点から、あなたとともに検証していきたいと思います。
その3つとは
1. 最初の段階は基本的な愛着関係を作ること。
そしてマイナスの言葉がけや指示命令指図を一切なくすこと。
2.家族のコミュニケーションを徹底的に正しく整えること。
3.子供の自己信頼を親が育て高めること。
これらを一つ一つあなたとともに見ていきましょう。
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