著者:キヨコ
ページ数:70

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 月のない夜、ある村で金髪の美しい男が売られようとしていた。そこに逞しい黒髪の青年が通りかかる。青年の名前は澤狼(ゼラン)といい、山奥で孤独に暮らしていて、村人には『独り狼』と呼ばれていた。
 心優しいゼランは美貌の男を助けてやるが、その美貌の男は『月のない夜は男に抱かれないと生きられない』特異体質だった。ゼランは男を助けるために初めて同性を抱く。
「わたしの名前は月性(ユウシン) 王家の軍を率いている。この村へは、赤子の頃に追放された王家の皇子さまを探しに来た」
 美貌の男はそうゼランに説明する。
 ゼランとユウシンは絆を深めていくが、ある出来事からその追放された皇子がゼランだとわかり、ふたりは驚く。
 皇帝の世継ぎ争いにまったく興味のないゼランだったけれど、
「ユウシンの体を治すのに俺が必要なら、俺は宮廷へ行く——」
 と、ユウシンのために宮廷に行く決心をした。
 けれども宮廷の貴族たちにとってゼランは邪魔な存在だった。宮廷に待っていたのは陰湿なイジメと、ゼラン暗殺の計画で⋯⋯。(第1巻より)

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