著者:NGO TAMA
ページ数:102
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おじさん、こんにちは!
「やあ!いらっしゃい」
「ちょっと、これを見て欲しいんだ」
テントが沢山並んでいるね!
「ああ、この中に動物が隠れているんだ」
へぇー、どうすれば出て来るの?
「テントのどれか2つをクリックすると現れるんだ」
やってみてもいい?
あっ!パンダとウサギだ!
首を横に振っているよ!
「同じ動物でない時は、首を振るんだ」
今度は、どれにするかな…
あっ!今度は同じお猿さんだ!
「同じ動物の時は、両手を上げて”やったー”のポーズをするんだよ」
次は、どれにするかな…
あれ?今度はトラさんが1匹だけで、首を振っているよ
「さっきのお猿さんのテントをクリックしただろ?」
「両手を上げた動物はテントから出て行ったんだよ」
そうか!クリックしたテントも覚えておくのだね?
「テントと、その中にいる動物を覚えておくんだよ」
これは、大変だ~!
「トランプの神経衰弱ゲームと同じだよ」
「集中力が養えるぞ」
クリック、
クリック、
…
うわー!やっと、みんな出来たよ!
音楽がなって、後ろにお祝いの絵が出たよ!
「そこに出ている時間が、かかった時間だよ」
「時間の短さを競うのさ」
これは、なんて言うソフトなの?
「アリスというソフトで作ったゲームだよ」
おじさんが作ったの?
「ああ、ぼくも、もう少し大きくなったら、出来るようになれるよ」
「その時に、読んで欲しい本をいま書いているのさ」
早く、そんなゲームが自分で作れるようになるといいな~
「今のうちに、色々なソフトに触れて、アイデアを育てることだね」
わかったよ、おじさん
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概要:
これは教育用プログラミング言語のAlice3を使い、トランプの「神経衰弱ゲーム」の作り方を詳細に説明した本です。Alice3の操作を学びたい人たちに、活用していただける内容になっています。
カードの代わりにテントを、絵の代わりに3Dの動物を使います。カードをめくる代わりに、テントをマウスでクリックします。その他のトランプとの違いは下記の通りです。
1)トランプでは、裏返すと絵になっていますが、このゲームではテントから動物が出現します。
2)トランプでは、カードをめくりますが、このゲームではテントの色を変えるだけです。一度、表示したテントには、どの動物が入っていたかを覚えておく必要があります。
3)トランプでは、2枚のカードが一致したら、その場から取り除きますが、このゲームではテントは取り除かないで、動物だけを非表示にします。どのテントには動物がいなくなったかも記憶する必要があり、さらに神経を集中することが増えます。
Alice3の基本的な事項、例えばコードエディタ画面の構成、シーンエディタの構成、メソッドをエディタエリアにドラッグしてプログラムを作成すること等は、前著「ハノイの塔」で詳述していますので、Aliceに不慣れな方はご覧下さるようお勧めします。
Alice3では、コードをキー入力でなく、階層化されたメニューでプログラムを作成出来るようになっています。そのため文字の入力間違い、文法の間違いなどの基本的な入力ミスを防ぐことが出来ます。階層化されたメニューは優れた入力方法ですが、少し慣れることが必要です。しかし、ジグソーパズルのように組み合わせ、完成させる喜びを秘めています。
このゲームではテントの数を増やす、動物を入れ替える、完成シーンを別なものに置き換えるなど、ご自分のアイデアで拡張することが容易です。この改造を行うことで一層の興味を引き出し、プログラム作成の力を付けるのに、大いに役立つものと思います。
サンプルビデオをご覧ください。
https://youtu.be/gI1KaEI6kqE
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目次:
はじめに
「1」概要
「2」ストーリーを作る
「3」シーンの準備
(1)背景の選択
(2)テントの選択と配置
(3)動物の選択と配置
(4)メッセージパネルの配置
(5)ビルボードの配置
(6)カメラアングルの設定
「4」プロパティの設定
(1)テントの配列
(2)動物の配列
(3)ランダム配置
(4)一致の検出
(5)マウスクリック
(6)タイマー
「5」初期設定
(1)コード
(2)詳細説明
「6」マウスクリックイベント
(1)コード
(2)詳細説明
(3)別の対策
「7」タイマー
(1)コード
(2)詳細説明
「8」メインプログラム
(1)コード
(2)詳細説明
(3)タイマー動作
「9」サブプログラム
「10」動物のジェスチャー
(1)首を振るジェスチャー
(2)両手を上げるジェスチャー
「11」サウンド
「12」完了シーン
あとがき
シリーズ一覧
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