著者:山﨑白露
ページ数:165
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痛快弥次喜多珍道中!
お江戸・神田八丁堀の住人、栃面屋弥次郎兵衛(とちめんや やじろべえ)と、居候の喜多八(きたはち)は、厄落としにお伊勢参りの旅に出ることを決意した。身上を整理して財産を風呂敷包み一つにまとめ、旅立った二人は、東海道を江戸から伊勢神宮へ、さらに京都、大坂へと巡る。二人は道中で、狂歌・洒落・冗談を交わし合い、いたずらを働いては失敗を繰り返し、行く先々で騒ぎを引き起こすのだった。
『東海道中膝栗毛』は、十返舎一九の滑稽本で、道中の失敗・滑稽を軽妙に描き、当時の大衆に大受けしました。この作品の大流行によって滑稽本の全盛期が到来し、近代に至るまで、道中物としての「膝栗毛物」という一ジャンルが生き続けたほどです。また江戸時代の東海道旅行の実状を記録する、貴重な資料でもあります。
ちなみに、「栗毛」は栗色の馬。「膝栗毛」とは、自分の膝を栗毛馬の代わりに使う徒歩旅行を意味します。
「江戸時代末期に近く現れた小説類の中で、非常に人気を呼んだ作品が大分ありますが、膝栗毛はその十指の一つに数えられます。弥次郎兵衛、喜多八の二人が、現代でもなお芝居や、映画に仕組まれて行われるのを見ても、日本人がいかにこの弥次喜多なる人物を愛好しているか分かります。単に作品としてのみならず、弥次喜多という名前が、人の行動の上に当てはめて言われる位に根強く私達のあたまに浸み込んでいます。私達が二人連れで旅行する場合に、弥次喜多旅行するなどというのもまた、この影響でしょう」(本文「解説」より)
第一 日本橋から戸塚まで
第二 戸塚から小田原まで
第三 小田原から三島まで
第四 三島から蒲原まで
第五 蒲原から府中まで
第六 府中から岡部まで
第七 岡部から日坂まで
第八 日坂から浜松まで
第九 浜松から赤坂まで
第十 赤坂から宮まで
第十一 宮から四日市まで
第十二 四日市から雲津まで
第十三 松坂から山田まで
第十四 伊勢参宮
解説
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