著者:谷田部卓
ページ数:48

¥480¥0

近年の人工知能(AI)ブームは、2012年のディープラーニング(深層学習)の出現から始まりました。ディープラーニングは、当初画像認識分野で脚光を浴びましたが、次第に汎用的な能力を秘めていることが判明してきています。このため自動車の自動運転を筆頭に、世界中の企業が競いながらディープラーニングの研究開発を行っています。
今や人工知能の原理でもあるディープラーニングは、研究者だけが理解できればよいというものではありません。ディープラーニングの原理を理解すれば、その可能性や限界をも見極めることができるからです。
 本書は、従来の数式ばかりの専門家向けディープラーニング解説書とは異なり、カラフルで分かりやすいイラストを多用し、数式は必要最小限に留め、専門家以外の人でもディープラーニングが理解できるようにしています。学生や文系ビジネスマンから、人工知能のプログラミングを始めたい人まで、ディープラーニングとは何か、そして何ができるのか、今後はどのような分野で活用できるのかが理解できると思います。
 ディープラーニングの原型であるニューラルネットワークの原理から説き起こし、画像認識のCNN、時系列データを扱うRNN、自然言語処理分野で活用が始まったLSTMなど、最新技術までその仕組みをわかりやすく解説しています。本書を読むことで、ディープラーニングの原理から、その秘めた能力まで理解し、身に付くことができるはずです。

【内容】
1章ディープラーニングの登場
2章ディープラーニングとは
 1.機械学習とディープラーニング
 2.機械学習の仕組み
 3.従来の画像認識手法
 4.ディープラーニングを用いた画像認識
3章ディープラーニングの原理
 1.ディープラーニングの構造
 2.ニューラルネットワークの計算
 3.学習の計算方法
4章CNN
 1.画像認識の原理
 2.プーリング処理
 3.畳み込み処理
 4.過学習と対策
5章RNN
 1.RNNとは
 2.RNNの問題点
 3.LSTM
6章ニューラルネットワークの歴史
7章ディープラーニングの開発環境
 1.開発用フレームワーク
 2.データセット
 3.GPUとFPGA
8章ディープラーニング・ビジネスと今後
 1.ディープラーニングのビジネス
 2.ディープラーニングにおける日本の役割
【コラム】AIの学習方法と幼児教育のアナロジー

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