著者:齋藤 真行
ページ数:36
¥320 → ¥0
本書は「神への信仰」が成り立つところでは、どういった条件や作用があり、
どういった力学が働いているのか、信仰者の主観的な構造の部分から立ち入って探求する試みである。
本書を読んだからといって、それによってだれかが神を信じるようになったり、信じられない自分が信じられるようになる、そんな甘い話ではないし、本書にはそこまでの力や内容があるわけではない。
そういった領域は、そもそも聖霊なる神がなされるところであって、ここでの内容はまことに役不足である。
更に言うと本書は純粋に「神学的」なものではなく、聖書や教理の視点を中心とするものでもない。
しいて言うなら「聖霊論」の範疇ということにはなるが、そういった領域を強調してはいない。
どちらかというと哲学的・宗教学的な視点から「神への信仰」がなにを起点として、どのように成立しているのか、信仰者が自分を吟味して理解し、今後の歩みに活かすための試みであって、ごくささやかな自己理解のための探求でしかない。
「神への信仰」が成立する起点となるところで、どういった力学と作用があり、どのような前提のもとでそれららは動いているのか・・・
そのことを知ることで、信仰生活していることの意味や背景にある課題について、より具体的かつ実践的な理解と見通しを持つことができるようになれば、役割を果たしたことになる。
本書の内容を理解することで、信仰がある人とない人の「間」にどんな作用があるのか、どんな橋渡しができるのか、といった課題について考える一助となれれば、まことにありがたく、著者として幸せである。
神への信仰が「どんな風に、どんなところで成立しているのか」という課題の「根本」の部分について、本書が一人でも多くの方の助けになることを、心より祈りつつ。
・・・・・
目次
序
1 現実認知の「公理」
2 「リアリティ」の認知
3 「感覚認知」の「外側」
4 「信念」と「推測」
5 「神を信じる」人を「信用」できるか
6 記憶の「カオス」から神の「コスモス」を「推測」できるか
7 「信じた神」が可能にする「信仰」
8 「信じた人」が可能にする「信仰」
9 「信用のコスモス」へ
10 「キリスト教界」への批判的視座
※本書は20,000字程度のコンテンツです。
著者 齋藤 真行(さいとう まいく)
1979年生まれ。
東京神学大学大学院卒
日本基督教団 牧師
キリスト教を中心として分野を横断する著書を
アマゾンから多数、出版している。
その他、以下のサイトを運営している。
キリスト教神学紹介ブログ:『キリスト教神学最高!』
ユーチューブ動画:信仰生活に関連する疑問に回答。
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