著者:坂本 健
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(目次)
序章 三好慶子の受講経緯
第一章 人間関係のセルフコントロール
第二章 人間関係を言語化するアプローチ
第三章 まずはストロークを意識してみる
第四章 肯定的ストロークの実用シーン
(1) 気持ちを聞く
(2) ニーズを聞く
(3) 工夫と思考を聞く
第五章 否定的ストロークの3条件
第六章 ギリギリのディスカウント
終章 人間関係のセルフコントロール
(本文より抜粋)
「動機付けとか信頼関係とか、そういうテーマになると、持って生まれた相性とか性格とか、そういうあやふやなものでごまかして、ついつい諦めてしまいがちです。ですが、それをきちんと言語化して、理解できている状態にしなければ、実践して成果を生み出すことはできません。だから、心理学用語をツールとして使うのです。特にこのチームマネジメント研修では、そういう用語を使った重要なアプローチがあります。」(中略)
『言語化=思考=客観視』
「言葉を使うことで、自分の心の動きや動作、記憶をきちんと言語化したり、分類したり、分析したりすることができます。それによって、自分を客観的に分析して、理解することができる。客観的に理解できると、それを修正したり、より強めたりすることができるようになります。それができる状態を……」
と言って、ホワイトボードの下段に、
『セルフコントロール』
と、書いた。
「自分を自分でコントロールできている。操縦できている。そういう状態を、セルフコントロールと言います。人間関係や動機付けを、性格とか相性とかそういうコントロールできないもののせいにして諦めてしまわず、自覚的、意識的にコントロールしていかなければなりません。それがこの、チームマネジメント研修①の目的と言っても過言ではありません。」
日向講師はマーカーを置いて、正面のスクリーンの横に戻った。
「先ほども申し上げた通り、私は現場のコンサルタントです。なので、様々な企業の現場で、優秀だと言われる方々の業務分析をさせていただく機会に恵まれてきました。私がお伝えする知識やスキル、ノウハウは、そういう方々から教えていただいた現場の知恵が元になっています。今回の研修で紹介するいくつかの心理学用語も、どちらかと言えば後付けです。現場の方が成果を出すためにやっていることが、どうして成果につながるのか。それを分析したり調べたりする過程で、使えるから取り入れた。そういう経緯です。」(中略)
「タイトルはチームマネジメントですが、必ずしも部下だけを相手にした話をするつもりはありません。同僚や他部門の協力者など、横の関係でも人間関係や動機付け、育成といったアプローチは必ず必要になります。それから、社内だけでなく社外。たとえば下請け企業や協力会社。それから顧客。みなさんよく意外に思われるようですが、営業のハイパフォーマーの方々の業務分析をすると、顧客に対する動機付けや育成ということにかなり意識的に取り組んでいるものです。普通、顧客を育成するって、発想も浮かばないし、イメージもできないことが多いですよね。そういうヒントにもなっていきます。
あとは、そういう仕事関係だけでなく、プライベートでも必要なものです。夫婦関係や恋愛関係、それから子育てなんかは文字通りですよね。相手との関係構築、動機付け、そして育成というのは、あらゆる人間関係で意図的に取り入れていくと、驚くほど効果的です。」
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