著者:松戸行雄
ページ数:317

¥990¥0

筆者は一貫して創価学会の教義を伝統的正宗教義から脱構築するための試論を展開してきた。本書はその続編で、三つの異なった背景を持つ教義論争を扱うので、三部構成になっている。 第一部は、筆者が1991年11月のSGの破門を契機に発表した正宗教義批判に見られる論点と問題意識を再録する。 第二部は、創価学会が2014年11月に正式に大御本尊信仰を放棄したが、今後の学会教学の方向性に関する議論を取り上げる。 第三部では、日蓮教学の根本である題目と本尊と教主の問題を扱う中で、十界互具の凡夫本仏論・凡夫即身成仏論の体系的な基礎付けを展開する。 本書は、グローバルな現代社会で実践する在家仏教徒のための革新的な日蓮仏法を展開し、従来の正宗教義をベースにした教学1.0を現代的な2.0にバージョンアップすることを提案する。

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