著者:アポワンティ フード&サイエンス出版部
ページ数:260
¥1,230 → ¥0
内服治療が安定すると増加した体重は自然に減少すると言われていますが、実際には多くの方が継続的な過体重や肥満に悩まされています。
その原因として、症状によって内服薬が体内で上手く作用しないことに加えて、基礎代謝の低下や栄養の利用効率の低下等があげられます。
この場合、一般に身体に良いと言われる栄養素をただ多く摂取しても、甲状腺機能低下症の方には役に立たない恐れがあります。
本書の特徴はこれらの問題を解決するために、甲状腺機能低下症の特徴と代謝系を考慮した上で、PFCの適切なバランスと栄養価の高い食材の効果的な選択法や摂取法を分かりやすくご紹介しています。
栄養素の種類には限りがあるため、一見すると本書でご紹介する栄養素も一般的な情報と差異がないと感じることもあるかもしれません。
本書は、管理栄養士が実際に入手しやすい食品を調査し、平易に分かりやすく必要な栄養素を紹介しています。
健康的に体重や不調を管理するためには栄養効率の良い食生活が何よりも重要です。
橋本病・甲状腺機能低下症の栄養管理に必須な栄養素について、最新の栄養学の知見から、効率良く適切に栄養が摂れるように調整しています。
甲状腺機能低下症の不調改善には、十分な栄養素を効率的に正しく継続して摂取することが大切です。
毎日の食生活の基礎として本書をご活用頂ければ幸いです。
読者のみなさまへ
2020年8月10日第5章5-1のBMI計算式がより分かりやすくなりました。
2020年2月23日感染症対策に関する食生活上の注意点について加筆しました。
2019年12月1日に改定第二版が出版されました。イラストや図解が加わり、これまでよりもさらに詳しく、わかりやすくなりました。既に本書をご購入の方は、お手数をお掛け致しますが、改定第二版を改めてダウンロード頂ければ幸いです。
改定第二版では主に次の様な項目が加わりました。
○挿絵やイラストを増やし、より読みやすく、分かりやすくなりました。
○橋本病と食生活や体調変化の関係について、より分かりやすくなりました。
○ヨウ素制限とヨウ素の必要量について追記しました。
○糖質制限のリスクに関する解説がより分かりやすくなりました。
○アドレナル・ファティーグ、副腎皮質疲労症候群等に関心のある方への解説を追記しました。
○グルテンフリーやゴイトロゲン、漢方、イソフラボンや大豆製品の影響について解説を追記しました。
本書の対象:「橋本病と診断された方」、「甲状腺外科的切除又はアイソトープ治療によって甲状腺機能低下症の症状を呈する方」、「潜在性甲状腺機能低下症の方」、「バセドウ病の服薬治療が進み甲状腺機能低下症の症状が出ている方」
本書は「橋本病と体内でおこっていること」「橋本病に必要な栄養」について、ほんの少し踏み込んで理解したい方に最適です。どうしてその栄養素が必要なのか、どんな不調に効くのか?なぜ万人向けのダイエットは効果がないのか?など、理解を深めることで食事療法がより充実したものになるでしょう。橋本病の方は糖質制限、糖質のとりすぎ、どちらも肥満の原因になります。橋本病の方の減量には糖質を適切な量、摂取することがポイントです。
本書は、管理栄養士であり健康指導学・健康促進学の専門家である著者が、橋本病における甲状腺ホルモンの変化や全身の代謝機構、からだの変化及び関連するホルモンの変化について考え、体重増加を抑制し、又は適切に減量しながら不調を取り除くための食事療法をご提案するものです。
橋本病により、基礎代謝が低下しやすく、これまでと同じ食事法を続けていると肥満になることがあります。また、橋本病であるにも関わらず間違ったダイエットを続けると、橋本病の悪化を招くだけでなく、全身の合併症のリスクを高める恐れがあります。橋本病を理解した上で最適な減量を行い、食生活を見直すことで不調を緩和し、将来に渡って健康的な生活を送れるように整えていきましょう。橋本病の方におすすめの食材を用いたおしゃれで簡単なミニレシピ集付です。ご活用ください。
Acco MUKAWA 略歴:
管理栄養士(日本)健康指導学・健康促進学修士(フランス国立大学大学院)
最新の予防医学や健康科学、栄養学に基づき、スタイリッシュな現代食と健康を両立させる食の提案やメニュー開発を行っている。特に、内分泌系疾患に関する食事療法を総合的な臨床栄養学の見地から提唱している。
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