著者:データセイバー
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個人の会社も中小企業も大企業も、どこまで行っても人はエクセルを作成すると”見た目”重視で表を作ってしまう。だからデータが有効に利用されず、どこかに作ったファイルがあったはず、いざ使うときにはコピー&ペースト、こんな作業で本当にたくさんの時間を使いがち。
ただ最初から機械的に扱いやすいデータベースを作ると、今度は人が入力しにくい、入力に時間がかかるというジレンマがある。
そこで人が扱いやすい形から機械的に扱いやすいデータベースに変換する作業が必要になる。ところがエクセル上でこの加工をするには中々難易度が高く、かつ毎回そこに時間を奪われることになる。
そこでその間を上手くしやすくするのがパワークエリ!
このパワークエリの良いところは、マクロの様な知識は必要がなくほとんどの操作がマウスだけで処理出来ること。メニューが揃っているので直感的に操作できるのも優しい。さらにどんな業種や業務でも、エクセルを使う時点で必ず役に立ちます。
人が入力しそのデータを見て終わりだけでなく、何か使おうという作業が無くならない限り、この変換作業も無くなることはありません。
仕事でこれまで人が作ったたくさんのエクセルファイルを見てきましたが、そのまま活用できる表はほとんど見たことがなく、毎日のようにいろんな加工をパワークエリで行い、助けられてきました。ゆえにこのスキルを知っておくこと必ず役立つということをお伝えしたいと思います。
ちなみにネットやユーチューブでもパワークエリの紹介はされていますが、あくまでそもそもキレイな形を加工しているだけで、現実的でないものが多いです。現場に出るとそう簡単な加工では終わりません。
この本では基礎操作だけでなく、私が現場で経験してきたものも合わせて詰め込んでいます。

目次
1.初期設定
 1.1.クエリオプション
2.データの取得
 2.1.同じブック内から取得
 2.2.外部データから取得
3.編集画面
 3.1.画面の配置
 3.2.プレビュー画面の詳細と操作
4.メニュー操作
 4.1.ホームメニュー
 4.2.変換メニュー
 4.3.列の追加メニュー
 4.4.表示メニュー
 4.5.結合方法あれこれ
5.よく使いそうな応用編
 5.1.“ピボット解除”と“ピボット”
 5.2.結合されているセルの処理
 5.3.複数行になっている列名を統一化
 5.4.表の外のデータを条件列でレコード化
 5.5.わかる計算、わからない計算
 5.6.データの先頭や最後に任意のデータを追加
 5.7.インデックス列を条件として使う
 5.8.ファイル名が変わる最新版ブックのみ取得
6.チェックポイント
 6.1.エクセルの範囲を理解する
 6.2.クエリの「読み込み先」の特徴
 6.3.引っかかりやすいエラー
 6.4.ノイズの除去
 6.5.「ピボット解除」で値のnullは行ごと消える
 6.6.クエリの更新方法や時間
 6.7.選択していない方の選択
 6.8.ソースの保存先や名称変更
 6.9.プライバシーレベルを無視
7.エラー対応
 7.1.エラー行がどこにあるのかわからない
 7.2.読み込みErrorの種類と原因・回避方法
 7.3.エラー対策のポイント
 7.4.セル入力中に先頭部分が変換確定される

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