著者:村雨春陽
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村上春樹さんの小説を校正するのはこれで四作目になる。最初はほんの少しだけふざけていたが、途中から真剣になった。夏目漱石作品を読んでいて、案外皆肝心な事を見落としていることに気が付いた。まさかと思いながら村上春樹さんの長編小説を読み直してみると、多くの間違いに気が付いた。こんなことを自分で書くと馬鹿だと思われそうだが、どうやら自分の長所は突拍子もない文章を書く能力ではなく、正確な読書力だと気がついてしまったのだ。
 そのことは過去の三作で証明できたと思う。
 嘘だと思う人は読み放題を99円で登録して試し読みして貰いたい。そして全て私の勘違いだと思えば、今度はあなたが校正本を出版すればいい。村上春樹さんは外国人記者から「出版されるべきでない本はあると思いますか?」と質問され「ないと思います」と答えている。もし私が大嘘付きならば罵倒して貰って構わないが、私の読みが正しければ素直に賞賛してもらいたい。
 今回はどうなのか、まだ分からない。分からないけれど、今までと同じスタイルでチャレンジしてみるつもりだ。
そして確実に、正確な読書力というものを示すことにする。これは決意ではなく、予言である。[本文・前書きより]

目次

【ドライブ・マイ・カー】
【イエスタデイ】
【独立器官】
【シェエラザード】
【木野】
【めくらやなぎと、眠る女】
【バースデイ・カール】
【ニューヨーク炭坑の悲劇】
【飛行機 あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか】
【鏡】
【ハンティング・ナイフ】
【かいつぶり】
【人喰い猫】
【貧乏な叔母さんの話】
【七番目の男】
【スパゲティーの年に】
【トニー滝谷】
【とんがり焼きの盛衰】
【偶然の旅人】
【ハナレイ・ベイ】
【どこであれそれが見つかりそうな場所で】
【日々移動する腎臓のかたちをした石】
【品川猿】
【ねじまき鳥と火曜日の女たち】
【眠り】
【ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界】
【納屋を焼く】
【緑色の獣】
【ファミリー・アフェア】
【窓】
【象の消滅】
【あとがき】
【作者紹介】

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