著者:中山功一
ページ数:124

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本書は,C/C++言語のプログラミングの勉強を始めて1年以内の初学者のために,プログラムを書く力を身につける50問を掲載しました.必要な知識は以下の4つです.
<1> 変数定義(int型とdouble型の変数およびその配列)
<2> 条件分岐(if文 と switch文)
<3> 繰り返し(for文 と while文)
<4> 入出力(cin文とcout文)
実は,この4つの知識があればプログラミングの構造(アルゴリズムと呼びます)を設計する基礎力を身につけられます.しかし,市販の書籍は,それ以上の知識を要求する中級者以上を対象としたものがほとんどです.プログラミング初学者がこのような本を読んでも,“プログラミング言語の知識”の勉強で行き詰まってしまいます.
本書は,“特定のプログラミング言語の知識”を身につけるためのものではありません.できるかぎり“特定のプログラミング言語の知識”を使わずに,プログラミングの基礎となる“プログラムの構造を設計する能力”を身につけることを目指した問題集です.本書に掲載した50問のうち,最初の20問はプログラミングの勉強時間が20~30時間程度の読者,すなわちプログラムの勉強を始めたばかりの読者を想定しました.21~40問目は勉強時間が45~90時間程度の読者,すなわち大学で最初にプログラミングを習う半期2単位の授業における定期テスト問題を想定しています.41~50問目は適切なカリキュラムの元で1年程度学習した読者を想定しています.いずれも,50行に満たない簡単なプログラムです.上記4つ以外の知識(記憶力)はほとんど使いませんが,プログラミングの構成力(思考力)が求められる問題です.
プログラム学習経験が1年以上の読者であれば,本書のほとんどの問題を,30分以内で解くことができるでしょう.本書は,このように簡単な問題でありながら,アルゴリズムを設計する能力を身につけることを目指しています.繰り返しますが,本書の問題を解くために,上記の4つの知識以外は必要ありません.この4つの知識はほとんどのコンピュータ言語に共通するため,本書で身につけるアルゴリズムの設計能力が,C/C++言語以外にも応用できると著者は信じています.
初学者は,時間がかかっても構わないので,答えを見ずにすべての問題を解いてみましょう.その後,正解例と自分の作ったプログラムを比べてみましょう.中級者以上を目指す場合は,全ての問題を20分以内で解けるように練習しましょう.大切なことは,覚える事ではなく,考える事です.
本書で,プログラミングが好きになってもらえれば幸いです.

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