著者:清史弘
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● はじめに
大学受験のための数学の学習をするとき, ある段階から実際に出題された入試問題を多く解くことになりますが, この「入試問題を解く」という作業は,
Step 1. 問題の状況を理解し, 与えられた条件を定式化する。
Step 2. 定式化された条件を計算処理をして必要な情報を引き出す。
Step 3. 得られた情報を整理し, 問題の要求に応じた形でまとめる。
といった問題を解き始めて結果を得るための一通りの内容を含み, スポーツでいえば「練習試合」に相当します。
さて, バントが苦手な野球の選手が, バントがうまくならなければならないとき, 練習試合に出ることでバントがうまくなるでしょうか。
ヘディングが苦手なサッカーの選手が練習試合に出ることでヘディングがうまくなるでしょうか。
ある曲を演奏しなければならないピアノの演奏家が, その曲の左手のオクターブの部分がうまくないときに, その曲を通して練習ばかりしていて, はたしてその曲がうまく弾けるようになるでしょうか。
これらに対する回答は, すべて
「全く効果はないわけではないが, 苦手な部分に特化した練習の方が効果がかなり大きい」
となるでしょう。数学の学習もこれと同じです。例えば, 計算処理を苦手とする受験生が, 入試問題を解く全体練習ばかりをしていては, 計算処理がうまくなるでしょうか。このような疑問に答え, スポーツ, 芸術の世界ではあたりまえとされた訓練方法を導入したものが, この計算特化型の問題集「計算のエチュード」です。
●「計算のエチュード」って何?
書籍「計算のエチュード」は, 大学受験数学の計算のための問題集です。範囲は, 数学 I・II・III・A・B (新課程では数学 C も含む) です。ただし, この本は多くの問題集のように計算方法をすべて網羅するためのものではありません。ここの計算方法ではなく, 中・上級者でも躓く計算に関して, そのセンスと考え方を学ぶものです。次の 2 分冊構成になります。
1. 「計算の基礎・知識編」
2. 「戦略編」
● 「戦略編」の内容
「計算のエチュード 戦略編」では, 計算を目的に応じてどのように展開するか, その合理的な思考法がテーマであり, 次のような構成になっています。
第 1 章 : 計算のセンスを磨く
第 2 章 : 評価と概算計算
第 3 章 : 計算の戦略
第 4 章 : 高度な計算演習
第 1 章では, 数式処理の基本の確認です。人によっては, 簡単であたりまえのような内容ですが, そうでない人も多く, ここが確立していなければいろいろな分野に影響しますので, 確認の意味でも扱っています。
第 2 章では, 数式の評価と概算計算を扱います。複雑な式になればなるほど, 数式を大雑把に見積もるという作業が必要です。これを数学では評価すると言いますが, この評価については, 問題に応じてその場しのぎ的に対応されることもありますが, これを系統立てて理解すれば, ある程度対応できるようになりますのでそれを説明してあります。
第 3 章は, この本の中心部分です。第 1 章, 第 2 章の内容が身についていることを前提に, 計算の戦略について学習する章です。それは, 今, どのような結果がほしいのか, 何を目指しているのかを視野に入れて, 合理的, 戦略的に結論にアプローチする方法を紹介します。著者が特別授業をすると, もっとも「感動した」と評価される部分です。
第 4 章では, 第 3 章までの内容を踏まえて演習を行ないます。ここには, 最新の入試問題も掲載されており, 年度によって変化する部分で, そのために今回の本は 2022 年度版となります。第 3 章までの部分がどのように実際の問題に活かせるのかがわかるように工夫されています。
受験生の多くは, この「計算のエチュード」のような中・上級者向けの計算に特化した演習を学習する機会がないために, 多くの人にとって書籍の中で触れられている力は, 今現在「眠っている力」になっています。この力を覚醒し, さらなる上昇を期待しております。
(※) 数学教育研究所ホームページ (https://www.math.co.jp) にも見本などの情報がありますのでそちらをご覧ください。
また, 本書には, 同じ内容の紙の白黒版とカラー版も用意されておりますので, そちらもあわせて購入をご検討ください。
大学受験のための数学の学習をするとき, ある段階から実際に出題された入試問題を多く解くことになりますが, この「入試問題を解く」という作業は,
Step 1. 問題の状況を理解し, 与えられた条件を定式化する。
Step 2. 定式化された条件を計算処理をして必要な情報を引き出す。
Step 3. 得られた情報を整理し, 問題の要求に応じた形でまとめる。
といった問題を解き始めて結果を得るための一通りの内容を含み, スポーツでいえば「練習試合」に相当します。
さて, バントが苦手な野球の選手が, バントがうまくならなければならないとき, 練習試合に出ることでバントがうまくなるでしょうか。
ヘディングが苦手なサッカーの選手が練習試合に出ることでヘディングがうまくなるでしょうか。
ある曲を演奏しなければならないピアノの演奏家が, その曲の左手のオクターブの部分がうまくないときに, その曲を通して練習ばかりしていて, はたしてその曲がうまく弾けるようになるでしょうか。
これらに対する回答は, すべて
「全く効果はないわけではないが, 苦手な部分に特化した練習の方が効果がかなり大きい」
となるでしょう。数学の学習もこれと同じです。例えば, 計算処理を苦手とする受験生が, 入試問題を解く全体練習ばかりをしていては, 計算処理がうまくなるでしょうか。このような疑問に答え, スポーツ, 芸術の世界ではあたりまえとされた訓練方法を導入したものが, この計算特化型の問題集「計算のエチュード」です。
●「計算のエチュード」って何?
書籍「計算のエチュード」は, 大学受験数学の計算のための問題集です。範囲は, 数学 I・II・III・A・B (新課程では数学 C も含む) です。ただし, この本は多くの問題集のように計算方法をすべて網羅するためのものではありません。ここの計算方法ではなく, 中・上級者でも躓く計算に関して, そのセンスと考え方を学ぶものです。次の 2 分冊構成になります。
1. 「計算の基礎・知識編」
2. 「戦略編」
● 「戦略編」の内容
「計算のエチュード 戦略編」では, 計算を目的に応じてどのように展開するか, その合理的な思考法がテーマであり, 次のような構成になっています。
第 1 章 : 計算のセンスを磨く
第 2 章 : 評価と概算計算
第 3 章 : 計算の戦略
第 4 章 : 高度な計算演習
第 1 章では, 数式処理の基本の確認です。人によっては, 簡単であたりまえのような内容ですが, そうでない人も多く, ここが確立していなければいろいろな分野に影響しますので, 確認の意味でも扱っています。
第 2 章では, 数式の評価と概算計算を扱います。複雑な式になればなるほど, 数式を大雑把に見積もるという作業が必要です。これを数学では評価すると言いますが, この評価については, 問題に応じてその場しのぎ的に対応されることもありますが, これを系統立てて理解すれば, ある程度対応できるようになりますのでそれを説明してあります。
第 3 章は, この本の中心部分です。第 1 章, 第 2 章の内容が身についていることを前提に, 計算の戦略について学習する章です。それは, 今, どのような結果がほしいのか, 何を目指しているのかを視野に入れて, 合理的, 戦略的に結論にアプローチする方法を紹介します。著者が特別授業をすると, もっとも「感動した」と評価される部分です。
第 4 章では, 第 3 章までの内容を踏まえて演習を行ないます。ここには, 最新の入試問題も掲載されており, 年度によって変化する部分で, そのために今回の本は 2022 年度版となります。第 3 章までの部分がどのように実際の問題に活かせるのかがわかるように工夫されています。
受験生の多くは, この「計算のエチュード」のような中・上級者向けの計算に特化した演習を学習する機会がないために, 多くの人にとって書籍の中で触れられている力は, 今現在「眠っている力」になっています。この力を覚醒し, さらなる上昇を期待しております。
(※) 数学教育研究所ホームページ (https://www.math.co.jp) にも見本などの情報がありますのでそちらをご覧ください。
また, 本書には, 同じ内容の紙の白黒版とカラー版も用意されておりますので, そちらもあわせて購入をご検討ください。
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