著者:片瀬 貴文
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[商品について]
―何度でも楽しめる。本書も、人生も―
はじめて縁故採用から一般公募に変わった年に国鉄に入って以来、水没構造物やわが国が未経験の大規模コンクリート橋梁など新技術をふんだんに盛り込んだ横黒線付け替え工事や常時全線250キロという人類未経験のプロジェクトで担った東海道新幹線の建設基準の仕事、家族を伴った念願のパリ生活、内戦の火種くすぶるザイール赴任など充実した国鉄人生を過ごした。40代で民間のコンサルタント会社へと転職し、理想のコンサルタント像を目指して技術とサービスの向上に努めた。人生50年と言われる中で20代の頃にたて、長寿化にあわせて形を変えながら実現してきた人生計画は、これからも延長しながら続いていくだろうーー国鉄マンとして、技術者として、戦後日本の成長と共に生きてきた人生を綴った回顧録。

[目次]
○ 70才に考えたこと – 20世紀から21世紀へ
第一章 終戦まで – 1930〜45
○ 箕面村に生まれる – 1930〜45
○ 材木町小学校 – 1940〜42
○ 中学入学―終戦 – 1943〜45
○ 終戦 – 1945
第二章 学生時代 – 1946〜52
○ 四高入学 – 1946
○ 四高卓球部 – 1946〜47
○ 高校三年生 – 1948〜49
○ 大學生活のスタート
○ 大學生活
○ 最後の学生生活
第三章 国鉄入社
○ 就職
○ 国鉄中央学園
○ 東鉄実習
○ 始めての配属
第四章 現場経験―初陣の波
○ 富士川架橋工事
○ 田子倉線測量
○ 本名工事区
○ 盛岡転勤
○ 休職
○ 横黒線
第五章 東海道新幹線基本設計フランス留学
○ 東海道新幹線
○ 始めて外国を見る
○ 新幹線の現場に出る
○ 国鉄第三次投資計画
○ 花の線増課
第六章 外から見た国鉄
○ パリ生活の始まり
○ パリの仕事
○ 本四架橋と青函トンネル
○ 混乱の現場経験
第七章 外から見た日本
○ ザイール赴任前夜
○ ザイール赴任の準備
○ ザイールにて
○ 日本に帰る
第八章 コンサルタンツ
○ CFK(中央復建コンサルタンツ)入社
○ コンサルタンツ二十年
第九章 人生の仕上期
○ 社長を終える 1990―2000
○ 21世紀の老令社会哲学を求めて(2002~2021)
○ 80才に旅の仕上げ 2010―2011
第十章 卆寿の想い
○ 90才をかえりみて 1930―2021
著者略歴

[担当からのコメント]
本書は、ひとりの技術者の半生記であると同時に戦後日本の鉄道史の側面も持っています。また人生80年時代から100年時代へと変わりつつある中で、いかに充実した人生を送るかを考えるうえでも参考になる作品でもあります。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
片瀬 貴文(かたせ・たかふみ)

主な経歴
1930 大阪府箕面村生まれ 金沢一中 四高 京大
1953 国鉄入社 静岡 福島 岩手と各地で実習
1960 本社に召集され東海道新幹線基本設計
神奈川県下の工事を担当
無事東京オリンピックに間に合わせ開業
1965 青函トンネル 本四架橋など全国鉄道綱改革に従事
1968 世界鉄道会議(ウィーン)冒頭基調講演「世界初高速鉄道の社会効果」
1969 ロンドン鉄道ファンクラブ招待講演「新幹線による輸送革命」
1975 ザイール(現コンゴ)民主共和国 国民路線建設公団総裁
1977 国鉄大阪工事局長
1981 中央復建コンサルタンツ入社
1993 社長
2002 退社
2005 フォーラムSA主宰

(その他の主な職歴)
土木学会 地盤工学会 建設コンサルタント協会 各関西支部長名誉 会員
大阪大学講師

(表彰など)
土木学会著作賞(第3回)
ザイール栄誉国民賞
工学博士 技術士
吹田ロータリークラブ会員

(著作・ブログ)
「新幹線の計画と設計」1968年 山海堂
「国鉄マンのキンシャサ日記」1981年 交通協力会 土木学会著作賞授賞 52,000部
「ヨーロッパの旅」1990年 
「私の旅」2000年 各私費出版
「おやじの歩いた地球」1996年 はるか書房
「1961年のパリだより」2019年 メディアランド
「ソフィーさんのトラベルページ」「片瀬貴文さんのトラベルページ」等ブログ
約150万字 訪客約350万人

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