著者:浅井 壮一郎
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―日本の歴史には叡智がある。戦後のステレオタイプな歴史観は必要ない―
幕末の日本において、ヨーロッパ列強は日本の武士団の戦意をおそれ交戦を避けた。参勤交代の制度は、巨大な市場と江戸という世界有数の都市を生み出した。日本では江戸時代の初期に既に資本主義が根付き、それらは西欧を凌駕していた。科学の基礎となる数学も、江戸初期には微積分をはじめ高度な領域に達していた。明治維新の後に日本が急速に近代化を実現し得た背景には、叡智を結集して連綿と積み上げてきた日本の歴史がある。本書はそうした日本の歴史をふまえ、軍事や外交、経済を含めた新しい視点で日本の近代化を捉え直すとともに、日本人の「戦意」にもスポットをあて自虐的な歴史観の再考を促す啓蒙の書である。
[目次]
始めに
第一章 近代化について
一、近代化とは
二、西欧の近代化
三、西欧の海外進出
四、普通選挙制度
五、日本の近代化
六、世界史視点での江戸時代
七、アヘン戦争
第二章 江戸時代初期に始まる近代化
一、資本主義の発展
二、江戸の通貨戦争 淀屋(大阪商人)対幕府の戦い
三、参勤交代
四、江戸中興の祖・徳川吉宗の近代化改革
五、平行するヨーロッパの歴史:絶対主義国家の成立
六、ヨーロッパの海外・辺境への進出
七、徳川吉宗の国産化政策
八、田沼時代
九、日本の産業革命
一〇、文化文政から天保の改革へ
一一、雄藩の財政改革・経済成長
第三章 幕末から維新へ
一、世界史的視野での考察
二、日本の軍制改革
三、孝明天皇
四、尊王攘夷
五、第一次長州征討
六、第二次長州征討
七、徳川慶喜
八、孝明天皇崩御
九、倒幕計画
一〇、大政奉還
一一、明治維新
第四章 日本外交
一、前期幕末外交
二、後期幕末外交
おわりに
参考文献
著者略歴
[担当からのコメント]
本書の守備範囲は日本の近代ですが、同じような視点で敗戦後の復興と経済成長を考えてみるのも面白いのではないかと思います。また本書は、今の日本人が失ってしまっているものは何かを考えるうえでも示唆に富む内容となっています。歴史を思想ではなく未来への羅針盤としたい全ての方にお薦めします。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
浅井 壮一郎(あさい そういちろう)
昭和15年 7月7日生まれ
昭和34年 都立両国高等学校卒業
昭和38年 東京大学農学部農芸化学科卒業
平成19年 早稲田大学第二文学部卒業
昭和49年 農学博士
昭和38年 味の素中央研究所入社
平成1年 AGF社取締役鈴鹿工場長
平成3年 ユニオンケミカル社(在フィリピン)社長
平成9年 熊沢製油産業社長
平成12年 味の素製油監査役
現在、長岡技術科学大学客員教授、国際資源活用協会顧問、古代史教養講座理事会理事
著書:『フィリピン華僑ビジネス不道徳講座』朱鳥社
『古代製鉄物語』彩流社
『宗教の悪徳 宗教ビジネス不道徳講座』朱鳥社
『東洋倫理の敗北 真実の朝鮮近現代史』朱鳥社
『飢餓と戦争・生存戦略の歴史』朱鳥社
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