著者:AKKO
¥99¥0

重度の食物アレルギーとわかってから、10年以上。 わたしは今、添加物を9割取りのぞく生活をしています。 なぜなら、添加物が入っているものが、食べられないから。 医師の指導のもと、治療の一環として、この「無添加生活」をしているのです。 病名は「Ⅳ型アレルギー:遅延型アレルギー」。 化学物質過敏症もあります。 「無添加」といっても、通常で売られている「無添加」とうたっている食品の大半を、わたしは食べることができません。 「アレルギー対応食」も同じく、ほぼ食べられません。 調理せず、そのまま食べられる主食になる食品はほとんどありません。 一般的な食事を含め、さまざまなもので、命に関わるアレルギー症状が出てしまうのです。 そのため、普段から少しでも自分の食べられるものを確保するため、備蓄する方法【ローリングストック式備蓄】で暮らしています。 災害時、避難所に行くと逆に死んでしまうリスクがあるため、防災の備蓄も兼ねています。 ローリングストックとは、非常食をふだんから食べつつ、備蓄することです。 生鮮食品や乾物などを『買う→食べる→買い足す』。 一定の量を保ちながら保存食を蓄える方法です。 わたしはそれを【無添加9割】でおこなっています(かぞくは5割無添加、つまり、半分ほど添加物を摂取する生活をしています)。 なぜ9割なの? と思われるかもしれませんね。 アレルギーで食べられないのなら、全部無添加にした方が健康にいいんじゃない? と思われた方もいるでしょう。 実は、最初はすべての添加物を抜く生活をしていて、本当に苦しい思いをしたんです。 無添加の割合には正解・不正解はなく、ご家庭に合わせて決めることができます。 大切なのは、自分が「なにを軸にするか」です。
この本では、そんなわたしの体験と、実際の暮らしについてご紹介していきます。 どんな食事の選び方をしているのか、重度のアレルギーを持つ人がどんな思いで暮らしているのか……そして、かぞくとどう向き合っているのか。 我が家には、5歳と9歳の二人のこどもがいます。 こどもたちには、美味しく食べること、食べることって楽しい!という気持ちを 大切にしてほしいと考えています。 コンビニやファーストフード店での子供の笑顔って最高ですよね。 CMでもあるように、そういった食事はこどもの心にすごく刻まれる。 毎日食べるものでもないので、そういった一瞬は、かぞくの思い出として刻んでいきたいな、とわたしは思っています。 だからこそ、わたしは自分の体験や思いを通して、添加物を抜きすぎない 『ほどほど無添加』 を大切にしたい、という考えを持つようになりました。
もともと、明るく笑顔いっぱいだったわたし。 インターナショナルスクールで英語講師を10年経験したのち、ケニアで半年間、幼稚園教諭の保育支援活動をしてきました。 しかしその後、アレルギーを発症。 とくに症状がひどかった頃は、現実を受け止めるのが辛すぎる時期もありました。 かぞく・周囲に迷惑をかける申し訳ない気持ち、外出のできない生活も耐えがたいものでした。 いっそのこと、食べて死んだほうが自分も周りもラクで苦しまなくてすむと、何度も真剣に考えていたくらいです。 そんなわたしですが、今はストリートアカデミー(通称ストアカ)という学びのプラットフォームで、オンライン講師としてお仕事をしています。 ZOOMを通した講座なら、わたしも自宅という安心した環境で働くことができるのです。 スーパーで選べる無添加備蓄食の選び方や、災害時に困らないためのトイレ備蓄講座などを開催、毎月たくさんの人にお伝えしています。 しかし、講座の時間だけでは、なかなかすべてを伝えきることができません。 本書では、その講座でお伝えしている内容に加え、 ふだんあまり人には話さないような、プライベートもつづっています。 備蓄の方法から、アレルギーの人が抱える苦悩、人付き合いまで。 当事者の方はもちろん、アレルギーをお持ちのご家族・ご友人がいらっしゃる方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。 同じようなアレルギーに悩む人を、ひとりでも救えますように。

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