著者:只野 有雄
ページ数:54

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 「本書だけやっておけば大丈夫」と言っても過言ではない。そんな一冊に仕上げるよう、量的にも質的にもこだわって整理しました。「量的」というのは、私自身の紛争解決手続代理業務試験の受験経験によるものでもあり、「質的」というのは、私自身が旧司法試験の受験経験者でもあって、それとの比較によるものでもあります。
 幸か不幸か現時点では、司法試験レベルの能力までは求められていません(実務では求められているのでしょうが、この試験ではまだその水準には到達していないと言わざるを得ないです)。
 本書は、多く深く知っていても、文字数制限のある答案用紙に発揮できないものは、あえて割愛してあります。例えば、答案で主張するのにお手本になる説は重要ですが、反対説や他説は試験対策上重要度が低い(むしろ不要?)から、潔く削りました。この試験でも、相手方の立場に立って反論するような感覚が必要ですが、それは反対説に依拠する結果ではなく、労使双方は同じ説に基づいて「要件を満たしている!」「いや、満たしていない!」と口喧嘩を展開させているだけ、みたいな試験だからです。司法試験と違って、複数説を熟知して難解な攻防を繰り広げるような活気までは、今のところ必要ありません。他にも、似て非なるものを対比させたり、私好みに工夫してあります。
 要否を精査吟味したというだけで、情報量がすごく少ない訳ではありません。ここぞと絞ったこの範囲だけは、丁寧かつ執拗に理解と暗記を繰り返して、確かな得点力を培っていって欲しいのです。
 一助になれば幸いです。

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