著者:富井 篤
ページ数:178
¥500 → ¥0
内容
本書は、筆者が40年前に脱サラし、爾来、実践してきたすべての活動、例えば翻訳活動、執筆活動、語学教育活動、および国内外国際会議での講演活動などの支えとなってきた「トミイ式英語資料収集・分類・収納方式」を、「トミイ式英文データベース構築法」(以降、「トミイ方式」と略称)として、概説するものです。
「トミイ方式」を40年間継続して実践してきた結果、これぞ「トミイ方式」でなければ得られないような数々の「収穫」を得ました。
例えば、「無生物主語構文」です。あるとき、Present schedule will bring me to Tokyo on February 27. という文に出会い、英語と日本語の発想の違いに最初に大きなカルチャーショックを受け、このような構文をすべて「トミイ方式」に従って集めました。それから数年後、これらの構文に一致するある一つの共通点に気が付きました。それは、日本語では動作を表す文では「ヒト」や「モノ」しか主語にはなりませんが、英語では「コト」が主語になるという事です。これが「トミイ方式」の結果としての大発見でした。それがその後「無生物主語構文」に発展していき、今では「無生物主語構文」が13個の「大分類」に分けられており、「中分類」、「小分類」、「細分類」まで分けると100個近くにも達します (注:「無生物主語構文」については、このシリーズの「第1巻」で取り上げています)。
たくさんの例文を集めて初めて知るいろいろな発見は、この「技術英語 奥義と裏技」シリーズに順次まとめていますが、本巻ではそのまさに根幹となる、「トミイ式英文データベース構築法」を披露しています。
目次
ご利用に際して
電子書籍発行に寄せて
まえがき
■トミイ式英文データベース構築法とは
1. 「トミイ方式」のきっかけ
2. 「トミイ方式」の目的
2.1. 手作り辞書としての「トミイ方式」
★翻訳のヒント[1]:辞書の中の「意味」と「訳語」
2.2. 技術翻訳の独習法としての「トミイ方式」
2.3. データベースのツールとしての「トミイ方式」
3. 「トミイ方式」の変遷
3.1. 赤線時代
★翻訳のヒント[2]:すぐに出て来ない収集済みデータは収集していないことと同じ
3.2. ノート時代
3.3. カード時代
3.4. コンピュータ時代
★翻訳のヒント[3]:「トミイ方式」の日本語への応用
●Teatime 世界4大馬鹿
●Teatime 漱石の「こころ」から
■トミイ式英文データベースの機能
1. 活用ツールとしての機能
1.1. 和英辞典、表現辞典、参考書としての活用
1.2. 英和辞典の補助としての活用
★翻訳のヒント[4]:嘘のような本当の話 「丁寧に」が即:politely
1.3. 単語の用法の確認
★翻訳のヒント[5]:動詞の後ろの前置詞
★翻訳のヒント[6]:反意語の妙
2. 学習ツールとしての機能
2.1. 収集時に頭の整理
2.2. 細分化分類、パターン化の際の学習
2.3. 制作されたデータを参考書として学習
3. 制作・発表ツールとしての機能
3.1. 著作(辞書、ハンドブック、参考書)
3.2. 研究発表、記事投稿、講演
3.3. 講座テキスト、演習課題
4. 説得機能
5. 道楽機能
●Teatime 奇跡とも言える「技術英語 前置詞活用辞典」の誕生
■トミイ式英文データベースの分類
1. ABC順
1.1. どのような単語を収集するのか?
1.2. 同じ単語は1例だけ集めればいいのか?
2. 50音順
★翻訳のヒント[7]:英語の形容詞+名詞 → 日本語の副詞+動詞
3. 表現別
3.1. 表現項目の決定基準
3.2. 表現項目の一覧
3.3. 表現項目の分類手法(小分類まで)
3.4. 表現項目の分類手法(細分類、細々分類)
★翻訳のヒント[8]:influenceに付ける前置詞は?
4. 品詞別
4.1. 前置詞
4.2. 冠詞
4.3. to-不定詞
4.4. 分詞(現在分詞および過去分詞)
★翻訳のヒント[7]:現在分詞は名詞の前に置くか後ろに置くか
★翻訳のヒント[8]:過去分詞は名詞の前に置くか後ろに置くか
4.5. 副詞
5. 構文別
5.1. 否定構文
5.2. 倒置構文
5.3. 強意構文
5.4. 省略構文
5.5. 補足説明構文
6. 数量表現別
6.1. 数量表現の基本パターン
6.2. 数量表現のスタイル
6.3. 各物理量の表現
7. その他
7.1. 表現のバリエーション(変化と統一)
7.2. 反意語
7.3. パンクチュエーション
7.4. ハイフン
7.5. 列挙法
7.6. パラレリズム
7.7. 言語
7.8. 用語
7.9. ビジネス関係
7.10. 簡潔表現
7.11 異種の情報
7.12. 対称(対照)表現
7.13. 擬音語・擬態語
7.14. ことわざ
あとがき
次巻のお知らせ
編集後記
奥 付
著者略歴
富井 篤: 1934年横須賀生まれ。日本大学理工学部卒業。アメリカ系産業機械メーカーを退職後、(株)国際テクリンガ研究所を設立、爾来、翻訳歴40年、翻訳指導歴37年、執筆歴35年。著作、訳本・CDを含め40冊
●本電子書籍は固定レイアウトではなく、リフロー式です。お手持ちのKindle端末で、スマートフォンで、各種タブレットで、PC上で、本書のシリーズを気軽に読んでいただけたら幸いです。
シリーズ一覧
- 同シリーズの電子書籍はありませんでした。
この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。