著者:岡津守男 / 佐藤仁美 / 内藤博之 / 二ノ方文 / 吉田直哉 / 矢田昇平
ページ数:91

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それが何であるかを知らず、それを理解することはできない。 理解がなければ知恵とはならない。 クリティカルシンキングとは、生のデータから実践知(フロネシス)を作り出す合理的思考の科学である。 では、それは具体的にはどのようなものか? 実はクリティカルシンキングとは何かと言う基礎知識が語られることが、特に日本では稀である。 しかしそれを避けてクリティカルシンキングを理解し、それを正しく用いる知恵へと進むことはできない。

「昨今、クリティカルシンキングの書籍や講座が増えてきているが、仕事に役立てるツールとして、ちゃんとロジカルに考えるという域を出ていないものが多いことに、物足りなさを感じていた。 本書は、そういう意味で、日本において真にクリティカルシンキングとは何か、それがどのようにして滋養されるかについて真摯に書かれた本ではないだろうか。 クリティカルシンキングとは、「人間として、より良く生きる」ために必須の技(アート)である。 その本質をこの本から汲み取ってほしい。」
―― 株式会社JT 代表取締役副社長 岩井睦雄

クリティカルシンキングとはツールやフレームワークなどの集合ではない。 それは「考え方」という、私たちが自然に身につけるべきもの、同時に日常あまり意識されることがないものである。 その全体像をつかむことは容易ではない。 しかしそれに取り組む事こそが正攻法である。 この本は、思考を意識のフローと認識し、フローを正しく導くためのシステムとしてクリティカルシンキングを考察の対象とした。 

そのために注目したのがリベラルアーツの基礎中の基礎である”トリビウム“、言葉に関する3科目である。 思考と言葉には、一般に認識されている以上の密接な関連性がある。 この3科目を一連の思考プロセスとして位置づけることで、クリティカルシンキングを構造と順番を有するシステムとして認識することが可能になる。 実はトリビウムこそ、あまり知られていないクリティカルシンキングのメソッド、そして奥義である。

メソッドとしてのトリビウムは、思考の全体像と現在地の把握を容易にする。 それにより幅広く柔軟な実践が可能になる。 全て実名の実践事例は、マニュアル化した作業プロセスではない、自由で自然なクリティカルシンキング応用の証言である。

「クリティカルシンキングは「批判的思考」ではない。 そして問題解決の手段に留まるものでもない。 それは古代ギリシャ以来西洋で発達してきた思考の方法である。 本書はその始原、構造、プロセスを簡明に解き明かし、それを用いた問題解決の実例を示したまさに画期的な著書である。 西洋のリベラルアーツとの関係、言葉と思考の関係を論証し、クリティカルシンキングの基本文献として本質的な価値を有している。

「考える葦」人間がいかに思考を通じて今日の発展を遂げたのか、その鍵がクリティカルシンキングには秘められている。 それは「思考の方法」でありつつ、人の行動まで変革する力を持つものだ。 著者は長い歴史に基づくその方法を驚くほど論理的かつシンプルな形で読者に提示しており、誰でも応用することができると力づけているようだ。

グローバル化に直面する日本人がクリティカルシンキングを身につけることの意義は計り知れない。大学生や社会人、「考えること」を必要とする全ての人々に本書を薦めたい。」
――― 帝京大学大学院 外国語研究課長/教授 江原裕美

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