著者:小峰 彌彦 (監修) › 小峰 彌彦のAmazon著者ページを見る 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 小峰 彌彦 (監修)
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「春の種を下さずんば、秋の実いかに獲ん」、実践のない言葉など、
何の意味もない「言って行わずんば、何ぞ猩猩に異ならん」、生死は誰にもわからない。
だから今が大切「生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、
死に死に死に死んで死の終りに冥し」、気持ちを明るくすれば、
光明が差してくる「心暗きときは、すなわち遭うところことごとく禍なり」ほか。
あまねく日本人から尊敬される「名僧」空海――。
彼の有名な教え「即身成仏」から「真言」「曼荼羅」「護摩焚き」、
さらには「四国八十八カ所霊場」まで、空海と真言宗の重要ポイントが簡単にわかる!
社会人の教養として知っておきたい仏教知識が満載!
■目次
はじめに
空海と真言宗──「迷いのない心」で生きられる本
1章 早わかり!「空海と真言宗」の基本
1 空海は、なぜ人々を惹きつけるのか?
【宗祖の魅力】 2 空海が伝えた「密教」とは?
【宗派の特徴】 3 「大日如来」がわかれば、空海がわかる!
【本尊】 4 真言宗──その名前の由来、真言とは?
【宗派の名前】 5 即身成仏──「生きているうちに仏になれる」
【空海の思想】 6 曼荼羅──「私たちをつつむ大いなる力」
【さとり】 7 「天台密教」とは? 「真言密教」とは?
【最澄と空海】 8 なぜ日本人の空海が、密教の「正統」なのか?
【真言密教の八祖】 9 「大師といえば弘法大師」の理由
【信仰】 10 弘法大師ゆかりの湯はなぜ、たくさんあるのか?
【伝説】 11 密教の法具、これだけは知っておきたい!
【法具】 12 炎の行──「護摩焚き」の本当の意味
【加持・祈祷】 13 真言宗十八本山─空海の思想がわかる!
【真言宗各派】 14 一度はめぐってみたい四国八十八カ所霊場
【遍路】
2章 超人「空海」とは、どういう人?
1 空海はなぜ、「エリートコースを捨てた」か?
【宗祖の生い立ち】 2 「真言を百万回となえれば、超人的な力が身につく」
【山岳修行】 3 密教──「これこそが求めていた真理」
【開眼】 4 唐で何を学んだのか?
【留学】 5 「空海がいたから、今の日本仏教がある」
【成果】 6 「最澄が空海の弟子になった」って本当?
【転機】 7 空海は「時の権力者」とどうつき合ったか?
【交流】 8 高野山──密教「修行の根本道場」
【聖地】 9 空海のすごさは密教布教にとどまらない
【才能】 10 空海は今も生きているってどういうこと?
【入定】
3章 常識として知っておきたい!「真言宗の教え」
1 「仏と人間は同じ世界に住んでいる」
【世界観】 2 身・口・意──「仏様と一体で生きよう」
【三密加持】 3 守り本尊の「ご加護」をいただく言葉
【真言・陀羅尼】 4 手と手を合わせれば「さとりの力」となる
【印】 5 「慈悲の心で生きる」ことが大切なのです
【大日経】 6 「さとりに至る」五つの瞑想法
【金剛頂経】 7 男女の愛欲も「清浄なる菩薩の境地である」
【理趣経】 8 二百六十二文字にこめられた「空」の教え
【般若心経】 9 空海の「智恵」に学ぶ……文学、思想、辞書
【芸術】 10 心の中に「大きな満月を浮かべてみよう」
【阿字観】 11 仏尊──「大日如来がいつも守ってくれる」
【真言密教の諸尊】
4章 「真言宗の歴史」があっという間にわかる!
1 空海の教えを受け継いだ十人
【十大弟子】 2 小野流と広沢流──真言宗はなぜ分派したか?
【分派】 3 「死者の霊が帰る山」高野山
【衰退と復興】 4 修験道──「聖なる山の霊力」を身につける道
【山岳信仰】 5 名僧・覚鑁が行なった「高野山の大改革」
【中興の祖】 6 なぜ中興の祖・覚鑁は、高野山をおりたのか?
【旧勢力との闘い】 7 新義真言宗──「空海思想」の新しい形
【新風】 8 高野聖──日本全国に真言宗をひろめる
【布教】 9 「密教は、仏教のすべての教えを包括している」
【新仏教の台頭】 10 秀吉の帰依──高野山はなぜ無事だったか?
【仏教弾圧】 11 関東進出──徳川家と良好な関係を築く
【江戸時代以降】
5章 あなたの心を熱くする「空海の言葉」
1 「どうして過ちを犯さずに生きることができようか」
【寛容の心】 2 「命あるものすべてが、親であり教師」
【感謝の心】 3 「気持ちを明るくすれば、光明が差してくる」
【前向きな心】 4 「良い種をまけば、良い縁に恵まれる」
【自分を変える】 5 「実践のない言葉など、何の意味もない」
【実践のすすめ】 6 「才能を活かすも人、殺すも人」
【学ぶ心】 7 「石ころのなかにも宝は埋まっている」
【素直な心】 8 「生死は誰にもわからない。だから今が大切」
【今を生きる】 9 「すべてを仏様にゆだねればいい」
【仏の心】 10 「浄水も濁り水も同じ水」
【生きる智恵】 11 「泥沼の中でも、きれいな花は咲く」
【こだわらない】 12 「あなたの隣には必ず空海が寄り添っている」
【同行二人】
6章 読むだけで役立つ「真言宗のしきたり」
1 仏壇の前で「一日一回手を合わせる」ご利益
【日常のおつとめ】 2 仏壇は「家庭のなかのお寺」
【心のよりどころ】 3 「礼拝は供養の後」
【仏前マナー】 4 誰でも家庭でできる「三密行」
【おつとめの作法】 5 仏前に礼拝するときの必需品とは?
【念珠】 6 お葬式や法事で役立つ「真言宗の作法」
【焼香】 7 「引導を渡す」──故人を成仏へと導く法
【お葬式と法事】 8 生前、徳が高かった人は「院号」がもらえる?
【戒名】 9 ストゥーパ──故人の冥福を祈る証
【卒塔婆】 10 お布施の金額、「いくらが妥当」?
【施しの気持ち】 11 護摩の秘法──不浄なものをすべて焼き払う
【お寺の行事】
7章 「空海ゆかりのお寺」をめぐってみよう
1 金剛峯寺──今なお、空海が生きつづける聖地
2 教王護国寺(東寺)──「五重塔」「弘法さん」でおなじみ
3 善通寺──生誕地に空海が自ら建てた古刹
4 神護寺──真言密教の最初の拠点
5 根来寺──国宝の多宝塔、庭園が見どころ
6 智積院──多くの名僧を生んだ新義真言宗の専門学寮
7 長谷寺──牡丹の名所として知られる「花の御寺」
8 新勝寺──本尊は空海手彫りの不動明王
■著者 小峰彌彦(こみね・みちひこ)
1945年、東京都生まれ。大正大学仏教学部仏教学科卒。同大学大学院博士課程修了。大正大学教授。東京都練馬区・観蔵院住職。専門は初期大乗仏教(般若経)および真言教学(曼荼羅)。博士(仏教学)。観蔵院に併設の曼荼羅美術館には「観蔵院両部曼荼羅」をはじめ数百点の仏画を展示。また、「仏画教室」「写経・写仏の会」などを開き、地域に根づいた活動を展開している。 著書に、『図解・曼荼羅の見方』『曼荼羅図典』(以上、大法輪閣)、『般若心経に見る仏教の世界』(大正大学出版会)など多数がある。
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