著者:折下 定夫
ページ数:216

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インドネシアの首都ジャカルタでの、漁港の建設・拡充・改良を目指した「ジャカルタ漁港」プロジェクト。そのプロジェクトに、開発コンサルタントとして1978年3月から一貫して関わってきた著者が、自身の40年の歩みを振り返る——ODA(政府開発援助)プロジェクトがどのように誕生・発展していったのか、その過程で開発コンサルタントとインドネシア側の関係者はどのような困難に直面し、どのようにそれを克服していったのか。ODAの第一線に立ち続けた開発コンサルタントの記録と考察。

「ジャカルタ漁港は、コンサルタントとしての私を象徴する案件になった。ODAでインフラや施設を整備したあと、これだけ長い期間、同一人物が断続的にコミットし続けているケースは、ほかに類をみないだろう。(中略)新たにつくり出すところからスタートし、さまざまな障壁を乗り越える手助けをしてきたジャカルタ漁港は、ODAの理想的な事例といえるのではないか。今後も、規範となるような存在でいつづけてほしいと思う。」(本書「あとがき」より)

【著者プロフィール】
折下 定夫(おりしも・さだお)
㈱オリエンタルコンサルタンツグローバル(OCG)総合開発事業部 港湾部プロジェクト部⻑。1971年に東京都⽴⼤学を卒業後、㈱パシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)に⼊社、2008 年にOCGに転籍。国内コンサルタンツ業務のほか、アブダビ、インドネシア、フィリピン、⻄サモア、モルディヴなどで⽇本のODAを中⼼に開発コンサルタンツ業務に従事。ジャカルタ漁港プロジェクトには1978年から参画、以後40年余りにわたって、継続的にコンサルタントとして従事。

その他モルディヴ・マレ島の⼈⼯ビーチの創造も代表的プロジェクト。

【受賞】
2004年 ECFA40周年記念優良プロジェクト表彰
2015年 港湾功労賞 ⽇本港湾協会
2016年 JICA理事⻑賞国際協⼒感謝賞
2019年 在外公館⻑表彰(在インドネシア⽇本⼤使より)

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