著者:瀬下 忠良
ページ数:248
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―人間、何歳になってもきっと「これでいい」ということはない―
川に飛び込んで溺れかけたり、蝙蝠に咬まれて指が腐らないかと不安におびえたり、変電所の仕事で感電したり、食道がんが見つかって食道全てと胃の三分の一を切除したりと、紆余曲折を経て「明日死んでもいい」と思えるようになった七十余年の人生。しかし「今日死んでもいい」という人と出会い、そうした心境に辿り着くにはどうすれば良いのかと考えた末に、自分の人生で残しておきたいことを書くことにした。ーー敗戦の混乱の中で幼少期を過ごし、戦後の日本と共に歩んできた著者が「明日死んでもいい」人生をそぞろに振り返った自伝的エッセイ。
[目次]
一 まえがき
イ 今までの事
ロ これからの事
二 目次
三 死に損ない
イ 千曲川
ロ 千曲川のダイビング
ハ 往還での棒高跳び
ニ 蝙蝠(コウモリ)の毒
ホ 二万ボルト感電
ヘ 心筋梗塞(虚血性心疾患+心臓肥大)
四 清貧か赤貧か
イ 兄 弟
ロ 親 指
ハ ボクシング
ニ 低い鼻
ホ 回 虫
ヘ ノミ・シラミ
五 義務教育
イ 真っ黒な本
ロ わら半紙
ハ 初 恋
ニ 開 墾
ホ 短 靴
ヘ さつまいも
ト 仮分数
チ 進学コース
六 大東亜戦争
イ 兵隊さん
ロ 奉安殿
ハ 脱 臼
ニ 利き腕
ホ 憲 兵
ヘ マッカーサーとオッカーサー
七 就 職
イ サラリーマン
ロ 電力と電鉄
ハ 白い運動靴
ニ 金の卵
ホ ニコヨン
ヘ コッペパン
ト 上野の浮浪児
チ 乞 食
リ 戦争の傷跡
ヌ ストライキ
ル サボタージュ
ヲ 建柱作業
ワ ハゼ釣り
カ 鯵(あじ)
ヨ スコップとバケツ
タ 大運動会
レ 医局で麻雀
八 女子寮
イ 自治会
ロ 盆踊り
九 夜 学
イ 船橋高校
ロ 市川工業
ハ 東京電気学校
ニ 省線(総武線)の傷痍軍人
ホ 東京タワー
ヘ ロードショー
ト 慎太郎刈り
チ テレビ
リ 蚊
ヌ 電 検
ル オリンピック
ヲ 六十年安保
ワ 就職試験
一〇 向う見ず 命知らず
イ 高圧洗浄
ロ 汽車の外で
一一 エコノミックアニマル
イ ノーキョー
ロ 土建業者
一二 結 婚
イ 恋 愛
ロ 仲 人
ハ 結婚式
ニ 披露宴
ホ 子育て
ヘ 我 慢
ト アルバイト
チ 白紙同盟
リ ハイセイコー
ヌ 自分の目
一三 別荘地
イ 九十九里
ロ 故 郷
ハ 菩提寺
ニ 五稜郭
一四 オイルショック
イ ちり紙
ロ 出稼ぎ
ハ 人員整理
一五 生 業
イ 電気工事
ハロ 嘱 託
ハ 歩行ラリー
ニ F 1
一六 バブル
イ 経済学者
ロ 汐 留
ハ インフレ
一七 自治体細胞
イ 会 計
ロ 消防団百周年
一八 お二十日講
イ うたみ会(卯辰巳会)
ロ 蕎麦会
一九 検察審査会の秘密
イ 法
ロ 検察審査会法
ハ 検察審査会
ニ 協 会(検察審査協会)
ホ 裁判所
ヘ 裁判官
ト 検察官
チ 弁護士
リ 泣き寝入り
ヌ 賢人による統治
二〇 千の風になって
イ 千の風になって
二一 友との別れ
イ おわかれのことば
二二 食道がん
イ が ん
ロ 発 見
ハ 抗がん剤治療
ニ 兄弟への連絡・病気と入院について
ホ 遺 言
ヘ 笑 い
ト 小満祭
チ 手 術
リ 天 国
ヌ 再縫合
ル 一時帰宅
ヲ 草 花
ワ お 礼
カ 急性膵炎
二三 日 記
イ 日 記
ロ 人事を尽し天命を待つ
ハ たのしゅうことこそめでたけれ
ニ 理想は追い求める過程が面白い
二四 東日本大震災
イ 地 震
ロ 津 波
二五 原発事故はミスから
イ ミスによる事故
ロ 設 計
ハ 管 理
ニ 処 理
二六 原発の基本設計
イ 冷却水
ロ ベント機構
ハ 制御棒
二七 笹子トンネル
イ 設計ミス
ロ 耐用年数
二八 戦 争
イ 歴史教育
ロ 富国強兵
ハ 植民地
ニ 神 風
ホ インフレ
ヘ 金 融
二九 生きる術(すべ)
イ 情 報
ロ エネルギー
ハ 平和的資源
三〇 文明と宗教
イ キリスト教とイスラム教
ロ 小乗仏教と大乗仏教
ハ お釈迦様
三一 生きているもの
イ 野 菜
ロ 雑 草
ハ 蛙
ニ 昆 虫
ホ アゲハの飼育
ヘ 害 虫
ト 微生物
チ 土
リ 心
ヌ 永遠と刹那
三二 猫の手と蛙のしっぽ
イ 猫の手
ロ 蛙のシッポ
ハ 猫の投棄
ニ 猫の労働
ホ 猫との散歩
ヘ 猫の甘え
三三 時代の始まりと終わり
イ 希望満帆の始まり
ロ 悲劇的な終わり
ハ 人類・良い点
ニ 人類・悪い点
三四 政治とマスコミ
イ 信念と指針
ロ 二つの答え
ハ 表面の同情
ニ 立場を知って
ホ 外れた同情
三五 遺すもの
イ 心の置き所
ロ 遺すもの
三六 悟 り
三七 おわりに
三八 追 白
三九 あとがき
筆者略歴
[担当からのコメント]
本書は一人の人生の回顧録ではありますが、同時に昭和から続く日本の世相を綴った記録でもあります。同時代を生きてきた方には懐かしく、後の世代の方には興味深くお読みいただける内容になっていると思います。ぜひご一読ください。
[筆者略歴]
瀬下 忠良(せじも ただよし)
昭和14年3月3日 長野県南佐久郡岸野村下県にて出生
昭和29年3月 長野県南佐久郡岸野中学校卒業
昭和29年4月 日本毛織株式会社入社(集団就職)
昭和34年9月 東京電機学校高等科卒業(夜)
昭和37年3月 東京電機大学短期大学卒業(夜)
昭和41年11月 山形県遊佐町出身 遠藤豊子と結婚
昭和51年5月 信州へJターン(北佐久郡浅科村:現佐久市)
昭和60年9月 佐久検察審査員就任(6月)
平成9年9月 佐久検察審査協会会長就任(11年)
平成18年5月 全国検察審査協会連合会副会長就任(6年)
平成24年5月 全国検察審査協会連合会顧問就任至現在
1 ※「御馬寄消防100年記念誌」編纂
2 ※「佐久検察審査協会50年の歩み」編纂
3 ※ 全検連「声の架け橋」創刊号~第2号編纂・発刊
4 ※ 全検連「声の架け橋」創刊号~8号編纂
5 ※「瀬下家ものがたり」編纂・発刊
6 ※「明日死んでもいい」編纂・発刊
7 ※「人生の楽園ものがたり」編纂・発刊
8 ※「御馬寄区長日記」編纂・発行
9 ※「検察審査会ものがたり」編纂・発行(一部頒布)
10 ※「鼓石ものがたり」編纂・発刊
11 ※「信州の自然①定点観察ものがたり」編纂・発刊
註 ※印=国立国会図書館に納本済
発刊=於自家、適宜:印刷・製本
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