著者:相葉 宏二
ページ数:120
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② 悲惨な歴史を逆転し、覇権をめざす中国(内容) 現在キャンペーン中。本シリーズの三部作は、土曜午後5時から23時間、毎週1つずつ無料ダウンロード可能となっています。今後、5/13, 6/3, 6/24, 7/15, 7/29 (イレギュラー) となります。 シリーズ:教科書に書けない歴史(三部作)の二作目です。中国とは歴史を通じ、長年日本に文明をもたらした大先生です。教育ある日本人は漢文を学び、孔子から道徳を学び、中国の文化を尊敬して育ってきましたが、それはどうやら「美しき誤解」です。 実際の中国は、「天下の中心が中国である」という中華思想にとらわれ、「まわりは文明の劣る野蛮人の国で、朝貢に来れば褒美を使わそう、また皇帝の下の王と呼んでやろう」という「世界に唯一の皇帝」の国でした。絶対権力のもと、残酷至極のことが当たり前に行われる国なのです。 西欧諸国が東アジアに迫り、アヘン戦争が起きますが、中国は国際法を理解しようとしません。国際法上非合法なことを行い、叩かれ続けたのも、中華思想から脱却できないため、国際社会を理解できなかったからです。孫文の辛亥革命で一瞬近代国家ができますが、すぐに崩壊します。その後長らく領土の範囲も確定できないため、国家とは呼べない「軍閥の割拠する領域」となってしまいます。戦争では、国民党や共産党は人民の命などかまわずに国土を破壊し、人々を死なせます。蒋介石はアメリカからの支援を受けるために、日本を貶める謀略を展開します。 アメリカが国民党、ソ連が共産党、日本が汪兆銘の政府を支援していたと、言われてきましたが、実際は共産主義贔屓のルーズベルトのせいで、共産党が中国を手に入れることになります。中国は第二次大戦における勝者となりますが、戦後は社会が悲惨な大混乱に巻き込まれて行きます。非科学的な毛沢東が推進した大躍進政策で千万人の桁の死者が出ます。国土が荒廃し、農業が崩壊、製鉄のノルマを果たすために、鉄の器具が溶かされて無用になるなど、意味がわかりません。 これに懲りず毛沢東は権力回復のために文化大革命を始めます。教師など多くの人々が吊し上げられ、自殺します。学校はなくなり、学生たちは農村に下放され苦しみます。大人たちも、お互いに相手が右派だといって武器で人々が殺し合います。わけがわかりません。 毛沢東は行き詰った状況を一発逆転すべく、ニクソンとキッシンジャーをうまく騙して国連の常任理事国となります。中国は毛沢東死後、日米と国交を回復し、改革開放で(社会主義のもとで)市場経済を取り入れ、順調に成長してきました。しかし最大の社会主義国、ソ連の崩壊を受け、共産党を再定義することが必要になります。「日本に勝った愛国の党」という位置づけに変え、反日教育を徹底します。その後も「日本を中国の敵とする」と決め、国民を洗脳したのです。 中国は平和的な台頭を目指すふりをしていましたが、リーマンショック後の大型投資が国際的に評価された経験を経て、大変な自信をつけてしまいました。10年でアメリカ経済を追い抜けると勘違いし、大変「態度の大きな国」になってしまいます。個人による独裁化が進む中で、国内では経済、環境、言論、人権、格差、民族弾圧、宗教弾圧など無数の問題を抱えており、政治的なリスクの高い国となりました。また国民の目を、本当の問題からそむけさせるために、対外的な危機を勃発させる可能性が高まっています。 著者略歴 1954年兵庫県神戸市生まれ。東京を経て、61年から64年までシンガポール在住。(初期はイギリスの自治領、63年にマレーシア連邦に参加)小学5年で帰国、兵庫県芦屋市立岩園小学校(たまたま一年先輩が小池百合子東京都知事)、芦屋市立山手中学校を経て、兵庫県立神戸高校卒。76年、東大法学部卒。(中高大すべてたまたま先輩だったのが、60年安保のデモで亡くなった樺美智子)82年、ハーバードビジネススクールMBA(経営管理修士)。 太陽神戸銀行(現三井住友銀行)を経て、ボストン コンサルティング グループで(1982-93)国内外の大企業に経営戦略コンサルティングを行う。東京事務所、デュッセルドルフ事務所(1989-90、東西ドイツ融合の年)勤務。本社パートナー兼、東京事務所ヴァイスプレジデント(現在の「パートナー&マネージング・ディレクター」)を経て、大阪国際大学助教授、教授。2002年より早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。 著者の父方の祖父は満州鉄道勤務(本籍は宮崎県都城市)。父親は満州の新京(現長春)生まれ、大連高等商業学校卒。横浜正金銀行大連支店勤務を経て、青島で海軍に入る。彗星(爆撃機)に乗り、特攻隊の生き残りとなる。母方の祖父は三菱重工長崎造船所勤務、母親は横浜正金銀行長崎支店勤務時に原子爆弾に被爆するが運良く生き残る。戦後二人は東京銀行(元横浜正金銀行、現三菱東京UFJ銀行)長崎支店で出会い、結婚。著者は次男。 社外活動: 株式会社 アプリックス、社外監査役、2006-07 株式会社西友、社外取締役 兼 監査委員会委員長、2007-08(ウォルマート社によるTOBにおいて、独立委員会の取りまとめ役となる。買収価格の妥当性の検証をインベストメント・バンクに依頼し、買収価格の引き上げ交渉を進める。) 日本CFO協会理事、2000-15、同 顧問、2015-17 株式会社ドリーム・インキュベータ、社外監査役2006-11、社外取締役2011-14、 社外監査役2014-16 著書: 1. 『ヴァリューポートフォリオ戦略―「企業価値」リストラへの挑戦』プレジデント社、1993 2. 『日本企業変革の手法―すべては「タコツボ」の破壊から始まる』プレジデント社、1995 3. 『透析企業價值組合策略』(1. の「ヴァリューポートフォリオ戦略」の中国語訳)、遠流(台湾の出版社)、1997 4. 『ビジネスゲームで学ぶMBAの経営―経営シミュレーションゲーム「LAUNCH」活用法』日本経済新聞社、1999 5. 『MBA経営戦略』ダイアモンド社(グロービス旧版)、1999 6. 『Q&AでわかるMBA実践ビジネス問題集―MBA経営学を学ぶための初めての問題集』日本経済新聞社、2000 7. 『Q&AでわかるMBAのビジネスルール―MBA経営学を学ぶための基本常識』日本経済新聞社、2001 8. 『ビジネスゲームで学ぶMBAの経営―経営シミュレーションゲーム「BizLAUNCH」活用法』日本経済新聞社、2002 9. 『プロが教える問題解決と戦略スキル』日経ビジネス人文庫、2003 10. 『社長になる人のための経営問題集』日経ビジネス人文庫、2004 11. MBA식 문제해결노트 Q and A 30(「Q&AでわかるMBA実践ビジネス問題集」の韓国語訳)비즈니스맵(韓国の出版社)、2006 12. 『グロービスMBA事業戦略』ダイアモンド社、2013
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