著者:川村康宏
ページ数:35

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 フリーソフトを使って、お金をかけずに電子書籍を作るための指南書。作成方法を、文字だけの場合、画像だけの場合、文字と画像が混在した場合の3つに分けて解説した。作った電子書籍をアマゾンのKindleストアで販売するまでの方法を解説している。
【もくじ】
◇はじめに
◇テキストのみで作る電子書籍
・縦書き、ルビ付きで小説、エッセーなどを書く
・aozoraEpub3でEpub3に変換
◇画像のみで作る電子書籍
・漫画、絵本、写真集などを作る
・メディアブックパブリッシャーで作る
◇文章と画像入りの電子書籍
・Sigilを使って作る
・目次を設定する
・kindle用の目次の作成
・表紙とメタ情報の設定
・データの検証
・Google Documentを使った作り方
◇kindleストアへのアップロード
・用意するもの
・価格設定はどうするか
・本の内容の修正
◇あとがき

【まえがきより】
 通販最大手のAmazonのサイト内に2012年10月25日、電子書籍Kindle(キンドル)ストアがオープンした。これまでAmazonで本を買っていた人は、同じように何回かクリックするだけで決済ができ、簡単に電子書籍が買えるようになった。買った電子書籍は、iPadで読んだ続きをAndroidのスマーフォンで読むなど、閲覧するデバイスが自由自在である。
 日本語の特性である縦書き、ルビ(ふりがな)にも対応し、紙の本と同じように読書が楽しめる。AmazonのKindleストアのスタートが事実上の「日本の電子書籍元年」と言われるゆえんだ。
 そして、それ以上に大きなインパクトとなったのは、キンドル・ダイレクトパブリッシングの登場である。これは電子書籍におけるセルフパブリッシング(自費出版)への、画期的な一歩となる。これまで紙の本の自費出版というと、一世一代の大事業だった。その上、たいへんな費用をかけて出版しても全然売れず、最後は著者自ら引き取らざるを得ない状況になってしまうことがある。
 後世の人のために書き残しておきたい、自分の生きた証を残したい……このような強い思いがあっても、紙の本を出版するには多額の費用がネックになり、断念した人は多かったはず。
 だが、電子書籍はわずかな手間をかけるだけで、印刷費をまったくかけずに本を出版できる。本は日本だけではなく、世界中の人から買ってもらえる。一般の人にとって「出版」という高いハードルが、すぐ目の前に降りてきたのだ。
 多くの人に読まれれば、一躍流行作家になる道も拓ける。成功するには多くのハードルがあるものの、それは誰でも手に届くところにあるのだ。
 この本は、電子書籍を発行したいという人に、すぐできる一番簡単な方法を解説するものである。

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