著者:青木羊耳
ページ数:300

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まえがき
 ㈳日本産業カウンセラー協会が月刊で発行する機関誌『産業カウンセリング』に辛口のコラムを書きませんか。そんなお誘いが編集長からあった。毎月連載となると少々覚悟が要るなと思いながらも、咄嗟に「やってみましょう」と答えたことが、そもそもの始まりだった。
 こうして2008年の7・8月合併号から書きはじめ、2012年の7・8月合併まで、足かけ五年間、前後四十五回、一度も休むことなく連続して書かせていただき、ここらが潮時というときを選んでコラムを閉じることができた。
 振り返ると、この協会の会員になって初級産業カウンセラー養成講座を受講し、修了して資格を頂くや、有志と自主勉強会をつづけながら六角浩三先生(TA)、楡木満生先生(マイクロカウンセリング)、横山哲夫先生(キャリアカウンセリング)はじめとして諸先達の門をたたいて研鑽をつみ、協会会員歴わずか三年目にして労働大臣認定中級産業カウンセラーの資格をいただいた。
 その間、協会誌の編集委員を担当させていただいたり、各種の委員会の委員などを拝命するなかで、協会内外に広く知己を得、多くの知見に接しながら、高年・老年世代に至る今もなお心豊かな充実した人生を過ごさせていただいている。
 これも偏に、㈳日本産業カウンセラー協会の会員に加えていただいたお蔭であると感謝している。
 すでに養成講座の実技指導者の定年年齢(神奈川支部は75歳)を過ぎて多忙と責任から少しずつ開放され、ときには自分自身の心の声に耳を傾ける気持ちと時間のゆとりが増えつつあるときでもあった。
 思えば丁度そのころ編集長からお声がかかったのだった。せっかくのお声係である。「心に浮かぶよしなしごと」を書き連ねてセルフカウンセリングをしてみる絶好のチャンスと受けとめてコラムを担当させていただくことにした。
 編集長からのご要望は「激辛」だったようである。しかし、私の筆先三寸によって、産業カウンセリングを学ぶ人のモチベーションまで壊してはいけないと思い、ときには「中辛」止まり、あるいは「甘辛」に留まっているものもあり、コラム全体の不揃いが気になるところである。
 こうして始めた連載であるが、これがひと区切りすると、そのことを惜しんで、会う人ごとに「あなたのコラムを毎号スクラップしていました」、「協会誌がとどく度にまっ先に読んでいました」、「ぜひ一冊にまとめて出版してください」などのご意見が多く寄せられた。
 そこでこの際、畏友川北誠氏のお力をお借りしながら、産業カウンセリングを学ぶ皆さまのご参考になりそうなものだけを選んで、テーマ別に並べ替えていただき、手軽な電子書籍のかたちで出版することにした。

目次
第1章 キャリア設計と産業カウンセラー
第2章 社団法人産業カウンセラー協会
第3章 産業カウンセラー養成講座
第4章 産業カウンセラーと資格
第5章 産業カウンセラーと地域社会
第6章 企業における産業カウンセラー
第7章 産業カウンセラー協会の指導者
第8章 産業カウンセラーの仕事術

著者
青木羊耳
1931年(昭和六年)生まれ。1955年東京大学卒(農業経済学専攻)。農林中央金庫に三十一年間勤務。1986年55歳で退職して講師業をスタートさせる。1996年労働大臣認定中級産業カウンセラー試験合格。1997年から2000年まで、㈳日本産業カウンセラー協会常務理事。同協会認定シニア産業カウンセラー。現在、産業カウンセラーの養成に当たるとともに、良寛の愛と反骨のこころを体して、サラリーマンの生きがい開発や心の健康管理をテーマに講演・研修活動を行う。

著書
『シルバー講師の泣き笑い定年から始める講師業読本』(文芸社)
『好かれるシニアは「きき上手」定年から始める産業カウンセリング学習』(朱鳥社)
『良寛の愛』(考古堂)
『定年テイクオフときめきシニアの人生本番学』(新風舎)
『生涯現役キャリア作戦シニア産業カウンセラーからの提案』(朱鳥社)
『80歳シニア産業カウンセラーの道のり人生の9つの役割』(朱鳥社)
『産業カウンセラーが逐語を楽しむ本』(朱鳥社)
『NHK資格はばたく 産業カウンセラー(共同執筆)』(NHK出版)
『良寛さんの心を今に伝える傾聴ボランティア』(朱鳥社)
『産業カウンセラーに逐語を教える本』(朱鳥社)

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