著者:藤井智比佐
ページ数:411
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実践的な能力開発のスキルを磨くために、本書では、図解及び適切なテーマのケーススタディを随所に配置し、アプローチでは自ら考えるシステム思考力の強化を図ることを狙った構成を採用しています。
さらに、必須知識コーナーを設け、IT人材としての成長を目指す読者に不可欠な基本的知識を取上げるとともに、コミュニケーション能力、及び交渉力の基本も紹介しています。
ここで、各章の内容を紹介しましょう。
「第1章 IT人材を取り巻く外部・内部環境とグローバル競争優位のスキル」では、SEのロード・マップとスキルを明らかにします。企業のニーズとSEのBSC及びSWOT分析、エクセレンス・キャリアパスとITスキル、SEの自己革新、情報化のグローバルスタンダードについて探ります。
「第2章 コア・コンピタンスを情報化プロセスで探る」では、情報化プロセスの基本を理解します。まず、プロジェクトマネジメント能力を明らかにします。経営戦略企画・推進プロセス、情報化戦略企画・推進プロセス、システム化推進プロセス、運用管理プロセスからなる情報化の対応能力について詳しく見ていきます。
「第3章 コア・コンピタンスを資質軸で探る」では、システムを成功に導く斬新なSE能力を解き明かします。SEの資質軸と能力開発では、システム思考のセブン・ダイアモンド・ルールを紹介し、SEに不可欠な図解表現力とシステム的な発想法を理解します。さらに、情報コントロールパワーとコミュニケーション、チームワーキングとリーダーシップ、交渉力とクライアントニーズの具現化について探ります。
「第4章 コア・コンピタンスの実践」では、各分野の情報化実践力をマスターします。まず、情報化とオペレーション・マネジメントのベーシック・デザインを組織的アプローチも含めて理解した上で、製造、流通、販売、及び物流からなる各管理分野のオペレーション・マネジメントをデザインするポイントを紹介します。
「第5章 ミッション」では、SEのミッションを理解します。マクロとミクロの視点、デジタル組織化と無形資産のパワー、情報化によるビジネスマネジメントの革新、企業文化と情報化のコンフリクト、リスク・マネジメントと情報化について考察します。
以上の構成により、グローバル競争優位のIT戦略アプローチに関するIT人材能力開発の指南書として活用できることを期待しています。
<目次>
1.IT人材を取り巻く外部・内部環境とグローバル競争優位のスキル
―SEのロード・マップとITスキルを明らかにする
企業のニーズとSEのBSC、 SWOT分析
■ 企業経営能力をバランス・スコアカードでデザインする
■ SEのためのSWOT分析の基本
SEの自己革新とは
■ SEへ飛躍する自己革新モデル
■ <ケーススタディ>◆自己のロード・マップを作る
情報化のグローバルスタンダードとは
■ 自動車業界の電子商取引のグローバルスタンダードJNX
プロジェクトマネジメントの国際標準-PMBOK
■ ロゼッタネットとは
■ XML
■ CMMとは
SWEBOK
4 セブン・エメラルド・モデル
2.コア・コンピタンスを情報化プロセスで探る
―情報化プロセスの基本を理解する
2.1 プロジェクトマネジメント能力とは
■ プロジェクトにおけるスキル管理のあり方
■ <ケーススタディ>◆プロジェクトにおけるスキル管理のあり方とは?
■ プロジェクトの生産性を高めるためには
■ <ケーススタディ>◆開発生産性の計算
■ スキル管理の徹底でプロジェクトのミスマッチを防止
<ケーススタディ>◆プロジェクトの推進体制の留意点は?
■ ステークホルダーを納得させるプロジェクトの評価軸を設定する
■ 外部環境と内部環境の視点による評価とは
2.2 経営戦略企画・推進プロセスの対応能力
■ 経営戦略とビジネスモデルの構築
ビジネスモデルのナレッジデザインにおけるポイント
経営戦略に有効なSWOT分析とバランス・スコアカードの考え方とは
■ 経営戦略策定のための基本知識
■ <ケーススタディ>◆設計データ活用による全体最適を目指したビジネスモデル
■ <ケーススタディ>◆物流改革を目指したアウトソーシング戦略とは?
2.3 情報化戦略企画・推進プロセスの対応能力
■ ITソリューション戦略とは
■ ITソリューションと経営的視点
■ 正味現在価値法によるIT投資の検討
■ <ケーススタディ>◆電子商取引におけるWebシステムのポイントとは?
■ <ケーススタディ>◆SFA導入時の留意点とは?
■ <ケーススタディ>◆SFAと連携したCTIシステム導入時の留意点とは?
■<ケーススタディ>◆データウェアハウス導入のポイントとは?
2.4 システム化推進プロセスの対応能力
ITプロジェクト推進計画書の作成と要求定義のポイント
■<ケーススタディ>◆グループウェアによるマネジメント要件の実践
■ システム開発の手法を理解する
■ システム化の各種アプローチ
システム開発工程におけるテスト
■ システム移行の基本ポイント
■ <ケーススタディ>◆ERPソフトウェアパッケージによるシステム間連携のポイント
2.5 運用管理プロセスの対応能力
■ システムの運用管理プロセスと対応能力
■ 性能・障害管理は運用管理の要
■ システム障害に対応したソフト的なバックアップの仕組み
■ <ケーススタディ>◆ASPにおける運用管理の考え方とは?
3.コア・コンピタンスを資質軸で探る
―システムを成功に導く斬新なSE能力を解き明かす
3.1 SEの資質軸と能力開発
■ 資質軸の解明と能力開発のアプローチ
3.2 システム思考のセブン・ダイアモンド・ルールとは
■ システム思考の構造とアプローチ
■ 事象はインプット、アウトプットの構造で考える(ルール1)
■ 事象に関連するファクターを洗い出し、グルーピング化、抽象化、数式化する(ルール2)
■ 事象は、ロジカル化し、マイナス面、プラス面の表裏で見る(ルール3)
■ 事象におけるパラメータを変化させて、シミュレーションする(ルール4)
■ 図解でイメージ化し、事象間の連環、連携の関係を明らかにする(ルール5)
■ 事象は基本軸・系を設定して、単純化、モデル化、DNA化する(ルール6)
■ 事象の体系化、フレームワーク構築を試みる(ルール7)
3.3 情報コントロールパワーとコミュニケーション
■ コミュニケーション能力のポイント
■ ナレッジ・マネジメント
3.4 チームワーキングとリーダーシップ
■ コミュニケーションの形成とメンバーの持つ能力の発揮
■ ナレッジの集積体とチームワーキング
3.5 交渉力とクライアントニーズの具現化
■ 交渉力の基本ポイント
■ 交渉力を鍛えるには
4.コア・コンピタンスの実践
―各分野のオペレーション・マネジメントと情報化実践力のマスター
4.1 情報化とオペレーション・マネジメントのベーシック・デザイン
■ オペレーション・マネジメントのベーシック・デザイン
■ オペレーション・マネジメントと組織
4.2 製造管理分野のオペレーション・マネジメントをデザインする
■ 製造業の業務フローの基本
■ 生産管理システムの基本をマスター
4.3 流通管理分野のオペレーション・マネジメントをデザインする
■ eマーケットプレイスの基本パターンとPOSシステム
4.4 販売管理分野のオペレーション・マネジメントをデザインする
■ 販売管理システムのオペレーション・マネジメントとは
4.5 物流管理分野のオペレーション・マネジメントをデザインする
■ 物流分野でパワーを発揮する3PL(Third Party Logistics)とは
5.ミッション
―SEのミッションを理解する
5.1 マクロとミクロの視点
■ ビジネスプロセスにおけるマクロとミクロの視点とは
■ キャシュフロー経営と情報化
■ プロジェクトマネジメントにおけるマクロとミクロの視点とは
5.2 デジタル組織化と無形資産のパワー
■ 企業内外のデジタル組織化とは
■ ナレッジ・マネジメントと無形資産
■ デジタル組織化の代表格サプライチェーン・マネジメント(SCM)
■ デジタル組織化と内部統制
■ <ケーススタディ>◆インターネット調達におけるセキュリティ確保は?
5.3 情報化によるビジネスマネジメントの革新
■ ビジネスマネジメント革新のアプローチ
■ ビジネス競争力の発揮要因とWebシステム
■ <ケーススタディ>◆顧客購買行動の情報の活用の仕組みとは?
5.4 企業文化と情報化のコンフリクト
■ 企業文化は情報化のブレーキにもなる
リスク・マネジメントと情報化
■ 特許への攻めのアプローチ
セキュリティ
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