著者:ハンス=ヘルマン・ホッペ
ページ数:52
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本書は「私有財産の経済学と倫理学」の第3章を翻訳したもの。
ハンス=ヘルマン・ホッペ(ドイツ人:1949年9月2日生まれ)は、著名なオーストリア学派の経済学者でリバタリアン無政府資本主義の哲学者である。ホッペはラスベガスのネバダ大学における経済学の名誉教授である。ホッペは広く議論された何冊もの本の著者で、彼の研究は22もの言語に翻訳されている。(参考:Wikipedia)
しかし、日本ではホッペの著書は一冊も翻訳されていない。その一部は越後和典先生(滋賀大学名誉教授)の論文(※)で言及されているのみである。ホッペの著作が一切翻訳されていない現状は日本にとって大きな損失であると思う。私(訳者)自身もこの論文でホッペの存在を知り、ホッペの業績を日本国内にも広く知らしめるべきであると考え、本書を翻訳するに至ったのである。
※越後和典「新オーストリア学派とその論敵」(慧文社)
「私有財産の経済学と倫理学」の内容紹介(原書裏表紙より):
ハンス=ヘルマン・ホッペによってカバーされた話題は広範囲(雇用、利子、貨幣、銀行業、景気循環、税金、公共財、戦争、帝国主義、及び文明の盛衰)であるが、それが経済の主流派によって無視されるのと同じほど、全体の議論を結び付ける核心の理論的な洞察――継続的な経済発展の基礎としての人権である私有財産の絶対不可侵――が一貫してここで適用される。
私有財産への権利は議論の余地なく正当で、倫理の絶対的な原理であり、そして文明の進歩の基礎であると、ホッペは論じる。確かにそれは正に社会秩序そのもの基礎である。社会主義の崩壊から立ち上がり西洋福祉国家の停滞に打ち勝つために、すべての社会化された――つまり政府の――財産の断固とした私有化と、私有財産権の認識に基づいた契約社会(または無政府状態)の確立以外に十分なものは何もないだろう。
本書の概要:
自給自足から物々交換へと、そして貨幣の出現により経済はらせん状に発展してきた。自由市場において金(Gold)が普遍的な交換媒体(貨幣)として選ばれたが、国家による貨幣と銀行業の独占によって金は中央銀行券に変わり、国民の財産が奪われた。国際的にはドルによる支配が続いているが、金本位制と100パーセント準備銀行が必要である。
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