著者:社労同
ページ数:88

¥250¥0

全ての闘う受験生・労働者・無労働者の皆さん!
我々は、社労同(無職派)です。

世界大恐慌を目前にして、安倍日帝は、自由主義という名の、資本家の横暴を無秩序に認める以外のなにものでもない策動を押し進めています。
「ブラック企業」「派遣切り」「弱者切り捨て」これらのニュースが流れない日はありません。かかる情勢の下、我々一人一人がいかにして権力と対峙していくかが問われています。

そこで我々は、社会保険労務士という国家権力が用意した資格を、カウンターパンチとして闘うことを皆さんに呈示します。
闘うためには、戦略が必要です。満腔の思いを込めて、本教材を作成しました。

すなわち
○脳科学の見地から、圧倒的な効果を認められている音読を最大限利用することとします。

暗記のために必要なのは「情報を詰め込んで反復すること」というのが長きに渡って常識でしたが、2008年に発表されたハーバード大学での実験で「脳はインプットを繰り返したものよりも、アウトプットを繰り返したもののほうをよく記憶する」ということがわかりました。
よくアウトプットされる情報は、海馬が「よく使う情報=生存に必要な情報」と判断するからなのだそうです。
また、音読している時、前頭前野をはじめ、脳の色々なところが活発に働いていることが知られています。

ただ、音読には時間がかかるという欠点があるのも事実で、音読の素材は厳選する必要があります。

○では、具体的に音読素材としては何を選ぶべきでしょうか。

○まずは、条文が考えられますが、量が膨大ですし、出るものは限られています。
また、条文から派生する論点についてカバーすることができません。

○そこで、頻出条文とその派生論点をまとめたテキストを音読することが考えられます。
ここで、テキストには2種類あります。

①まず、分りやすい表現を使った理解しやすいテキストです。
しかしこれでは、本試験での表現と乖離が生じ、理解はしているのに、それらを結びつけられないという事態が生じます。

②逆に、過去問の表現に忠実なものであっても、未出題の派生論点を載せざるを得ず、参照する際には有為でも、繰り返し音読し、体に覚えさせる素材としては、無駄が大きいといわざるを得ません。

よって、どちらも音読素材として適しているとは言えません。

○そこで、過去に出題され、今後も関連した形で出題される可能性が極めて高い過去問が最適との結論に至ります。

その際、正答肢はそのまま読めばいいが、誤答肢は音読の素材とするよう訂正する必要があります。
しかしこの作業には、理解が要求されます。

法律系の勉強でよく言われることですが、一つ一つ立ち止まらず、先に進んで初めて理解が得られることがよくあります。
最初から一つ一つ理解していこうとすることは、無駄とはいいませんが、効率的であるとは言えません。
それよりも、何度も素早く繰り返し、理解を深めていく態度で臨むべきです。

なお、中上級者にとっても、この作業は時間がかかりますし、電子媒体で読めるという利点もあります。

○音読素材としては、18年度から24年度までの7年分の過去問を使用しています。
誤答を訂正するときは、できるだけ本試験の表現と離れないよう配慮しました。
なお、25度過去問分は無料配布しているので、購入の参考にしてください。
https://www.dlmarket.jp/products/detail/240651

○音読だけではなく、速読にも効果を発するよう、適宜改行し、視線の移動をスムーズにする工夫をしました。
速読により量をこなしつつ、音読で体に覚え込ませるという効率的な勉強法が可能となります。
なお、速読法に関しては、宇都出雅巳氏の方法をお勧めします。
http://www.amazon.co.jp/宇都出-雅巳/e/B004KLKX52

○初学者は、まずは音読を繰り返し、頭に刷り込むことに徹してください。
これにより、テキスト学習・講義・問題演習に、立体的な理解をもたらします。
まずは、無理に理解しようとせず、スピード感をもって、淡々と声に出して読んでください。

予備校等で講義を受けている方は、予習として当該範囲の音読をしておくことをお勧めします。
講師の説明が頭に入ってこないのは、耳慣れていないためだけだったりします。
また、上記実験でも明らかになったように、講義を何度も聞く勉強法は、たとえ倍速機能を使ったとしても、時間がかかる割に効率が悪いです。
講義は、一度しか聞かないとの覚悟をもって、真剣に望むべきでしょう。

○中上級者は、音読することに加え、本教材を印刷し、今後出されるとすればどのような形かを推測しながら、各自テキストと照らし合わせ、派生論点等を書き込んでいく。これにより、自分だけの最強の直前テキストを手に入れることができます。なお、今後アップデートを予定していることに加え、まずは音読を徹底させるべきと考えるので、印刷は直前になってからがいいでしょう。印刷方法に関しては、各自検索してください。

○朝起きてすぐ、昼休み、寝る前にノルマを決め、音読し、それ以外のすき間時間に速読を繰り返すことを習慣付けすることをお勧めします。

唯一無二の教材と自負しているが、至らぬところもあろうし、今後進化させていきたいアイデアもある。
忌憚なき意見をいただきたい。アップデートできるのが、電子媒体の強みである。今後の教材作成の礎となろう。

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