著者:武澤 信行
ページ数:69
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小説 企業家列伝 一.「ウオダイ物語」
《内容》
港で仕入れた魚を大八車で引き売りする商売を始めたのが初代の代吉
(だいきち)。
二代目の孝夫(たかお)が野菜を覚え、三代目の千博(かずひろ)が肉を覚
えた。これで「魚・野菜・肉」が揃う食品スーパー「ウオダイ」の完
成である。ここまでに半世紀の歳月を要した。
親子孫の三代で完成させたビジネスは、地域になくてはならない店に
なっていく。そして千博とその家族、多くの社員やパートタイマーを
豊かにした。
だが、バブル経済崩壊後の長びく不況にデフレ、リーマンショック、
さらに過激な競争環境が「ウオダイ」と千博をむしばんでいく。
よもや、五十を過ぎてから「ウオダイ」を廃業し、鮮魚市場でネコ引
き(荷物運び)の仕事をする覚悟までせねばならないとは…。そこに
はいったいどんな浮沈の物語があったのか。
《作者より》
この小説は実話をベースにしました。登場人物も店名も主人公関係者
はすべて実名です。この物語は、一人の男のサクセスストーリーでも
なければ、痛快活劇でもありません。ましてや伝記でもありません。
悩み多きビジネスマンのビジネス格闘記といえそうなものです。
責任感が人一倍強い主人公・千博(かずひろ)は、心配性のところもあり
ます。愛する女性へのプロポーズに成功しても、「俺は本当に彼女を
幸せにしてやれるのだろうか?」と、すぐに心配を始める主人公。
そんな男が三代目社長として激動のスーパー業界でどのような経営を
していくのか、というところにスポットを当てました。
会社経営は人生をかけた冒険と挑戦であり、ときには身体と心をむし
ばむものでもあります。同時に、支えあう仲間の存在や、大切な人が
残してくれた「言葉」によって困難に立ち向かう強さも勇気も出てき
ます。
この親子孫の三代にわたる物語を書きながら私は、企業は時代とと
もに生きていることをあらためて実感しました。時代が要請するもの
を企業が提供できれば存続と発展が許され、そぐわなくなれば、おの
ずと企業は衰退し、消え去る運命にあります。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでも
ない。唯一生き残るのは変化できる者である」と『種の起源』でダー
ウィンが説いたことがビジネスでも起きています。しかも、変化は一
瞬たりとも止まりません。
むしろウオダイと加藤社長を取りまく環境は、この物語の後も、ます
ます激しさを増す可能性があります。何度もピンチを迎え、そのつど
それに対応し、乗り越えてきたウオダイは少しずつ強くなってきたは
ずですが、それでも、私たちは新しい問題に対しては常に無力です。
だから人生は面白いのです。
さて、私にとってデビュー作となる本作は、すべて手さぐりのなか、
フウフウ言いながらも最後まで書き上げました。モデルになっていた
だいた加藤社長ならびウオダイ関係者の皆さま、そして本作品をダウ
ンロードしようとされているあなたに心から感謝いたします。
小説 企業家列伝 一.「ウオダイ物語」
《目次》
1.安く買って安く売れ! 高く買っても安く売れ
2.初代・祖父 代吉
3.二代目・父 孝夫
4.三代目 千博
5.「カクダイフード」
6.レイエンスイ処理
7.突然の契約解除
8.スーパー「カプリオ」
9.伊豆原専務
10.活きた金
11.圭子
12.躍進
13.急ブレーキ
14.メインバンク
15.吐血
16.暁光
17.店が生きてる
18.宣言!「ウオダイは生まれ変わります」
19.新・ウオダイ
20.飛翔
21.はじめての発表会
22.作者あとがき
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小説 企業家列伝 一.「ウオダイ物語」
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平成26年2月22日 第一版発行
著者 武澤 信行
発行所 がんばれ社長出版
郵便番号 460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内三丁目
15-20 丸の内三幸ビル三階
有限会社がんばれ社長 内
連絡先 info@e-comon.co.jp
ホームページ http://www.syousetsu.com
《作者:武澤 信行》
昭和29年生まれ、名古屋市在住。
2014年2月、本作品で小説家デビュー。
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