【無料で読める】弱者の論理: 新しい価値観・世界観を求めて

現在の世界は、「EU」「アメリカ」「日本」の三極構造で成り立っています。しかしながら、西洋文明を既に終わった文明と考えるなら、日本は世界唯一の文明的超大国といえます。また、人類史上のあらゆる文明を消化吸収し、ほぼ単一民族といってもいい集団において、純粋培養された日本型文明は、世界一安全な平和社会、世界一豊かな平等社会、世界一長寿の福祉社会であり、まさに、地上の楽園を築き上げてきました。

歴史の教えるところによると、一つの集団の興亡の歴史は、約200年～250年と言われます。日本の文明化の歴史を、黒船の衝撃によって目覚めて以来の約150年と考えれば、エネルギー切れまであと半世紀から一世紀という時間があります。
このような状況下、日本型文明は今、新しい波である第三の世界文明として、世界中に伝播させていかねばならない宿命を負っています。

ならば改めて、世界の指針としての日本型文明を、論理的な体系として確立させねばなりませんが、それには先ず、原点に戻り、「ヒト」の存在と行動原理の究明から出発しなければなりません。
「ヒト」が行動するに当たっての価値判断はどのようになされるのか。善とは何か。悪とは何か。全人類が平和を望んでいるのに、なぜ戦争は起こるのか。誰が戦争を望み、どのようにして戦争に持ち込むのか。

自称「山の仙人」と共に、これらの諸問題を解き明かし、人類のありようを考えていこうではありませんか。