著者:加川英一
ページ数:326

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(「はじめに」より)
 以上、博徒(侠客)に関するいくつかの論説をみてきた。これら先学の視点に基づいて、管見ながら本書で取り上げた無名博徒たちの言動を記述してきて私自身、博徒に対するイメージは若干変わった。
 だからといって博徒の存在を正当化するものではないが、江戸時代=幕末の時代精神が明治前期までは確実に博徒にまで伝わっていたことが、当時の博徒たちの言動によって証明できるのではないかと考えたのである。正史ではまず登場する機会のない、意外な博徒たちを集録してみた。
【目次】
手紙
改心
博奕打、団結す
言いがかり
大宮の親分
ならず者部隊と戦場の戦場の華
戦死者収容  ほか

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