著者:和田 秀樹
ページ数:169
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“薬は毒”“処方で金儲け”とか言う以前の大問題だ!
患者には処方しながら、自らは薬を飲まない本当の理由
「薬漬け医療」の裏側で、患者には薬を出しても、自分では飲まない医者の存在がある。
これは「薬は毒だから飲まない」
「どうせ医者は処方するだけ儲かるから」
といったことだけで語られがちである。
だが本当は、臨床・研究・教育を司る医学部、検査基準を作る厚生労働省、新薬を開発する製薬会社といった薬漬け医療を生み出す現行の制度、さらには患者に薬を出さねばという強迫観念といった医者を取り巻く環境がそうさせているのだ。
一方で、医者は職業がら患者や老人の死と向き合う機会が多いことから、「薬を飲んでまで長生きしたくない」「自分や家族には飲ませたくない」と内心思っている薬嫌いの医者も多いのも事実である。
本書は、老人医療に携わり多くの患者の実態を知り、『医学部の大罪』『だから、これまでの健康・医学常識を疑え!』などの著作がある著者が、多くの医者があまり語りたがらない「薬を飲まない本当の理由」を解き明かすことから日本の薬漬け医療の実態に迫る最新刊。
●目次
序 章 患者が知らない“薬大国ニッポン”の裏事情
こうして患者は薬漬けにされていく─
医者と薬をめぐる不都合な関係─
第一章 患者には薬を出しても、自分じゃ飲まない医者の実態
“薬は毒”とか言う以前に医者が言わない本音─
薬をもらわないと気が済まない患者に向き合う医者─
第二章 本当は総合的な診療ができないニッポンの医者たち
処方をめぐる欧米と日本の明らかな違い─
無用な薬を避けるための医者の見分け方─
ほか
第三章 “処方すれば儲かる”はウソ!「薬漬け」になる本当の理由
「正常値」主義の医者が薬漬け医療を作っている─
ほか
第四章 医学部と製薬会社が作った「正常値」神話の大罪
「薬漬け」システムを生んだ医学部と製薬会社の癒着─
ほか
第五章 医者が教えない薬との上手な距離の置き方
いかに薬を遠ざけ、健康を維持すればいいのか─
ほか
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