著者:瀧津孝
ページ数:227

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「三好麗というおなごはんは生きておいでや。今頃は京の都に着いていなさるやろう」
悲しみに明け暮れる一郎太たちの前に、巫女姿の少女・雀憐が衝撃の事実を告げる。雀憐の話では、霊験あらたかなる巫女・十六夜が麗を助け、京の都に向かっているとのことだった。
一行は雀憐と共に京へ急ぐ。天下人・秀吉にまみえた一郎太は、光る魔物──“鬼火猩々”が都人を襲う事件が多発しており、しかも十六夜と麗も事件に巻きこまれたことを聞く。一郎太は秀吉から事件解決を託されるのだが、そこには都を取り巻く大きな陰謀が進行しているのだった……。
【京の光る魔物事件 前編】

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