著者:ニュージーランド信託
ページ数:137

¥365¥0

消費税増税や高齢者医療保険でどんどん目減りする自分の資産や年金受取額。相続税の範囲も拡大し、なにもせずにじっとしているとじり貧です。ただ搾取されるだけの時代は終わりました。自分の資産は自分で守りましょう。勇気を出して最初の一歩。日本国外に資産を移すしかありません。ただ、だまされないことが肝心です。うまい話には要注意。儲け話がそう簡単に転がっているハズもありません。しっかりと自分の眼で信頼できる情報を見極めましょう。本書は海外投資への基本となる考え方をまとめた国外資産運用へのベースとなる1冊です。おおまかな流れを把握し、次のステップへと進みましょう。
【まえがきより】
ある街の中心地を取り囲む形で、一本の幹線道路が、ぐるっと一周しています。
この道路を車やトラックが行き来し、交通が流れて、人々や荷物が円滑に動いています。街の経済は活発に回転しています。
でも、幹線道路の一部分がまだ鋪装されておらず、ダートロード(鋪装していない道)になっている区画がありました。
車はここを通過するたびに、ほこりだらけになり、雨の日には泥で汚れてしまいます。
周回して街中に戻ってきた車を見て、「車が汚れているじゃないか」と言う人が出始めました。
「せっかくきれいな街の景観が、汚れた車で台無しになる。ホコリや泥で汚れた車は、街の環境に悪い影響をもたらすから、汚れた車が市内に入ることを規制しよう」。
そこで彼らは街の入口に「検問所」や「監視所」を作って、汚れた車を見張り始めました。また、道路沿いに「洗車の会社」を作ったりして、あらゆる手段で車をきれいに磨こうとしました。こうした規制によって、汚い車は停車を命じられ、街に入るならばお金を払って洗車をするしかなくなりました。
「私たちは街のためにやっているのです。公共の検査場や洗車場も用意していますからぜひどうぞ」と彼らは言いました。
けれども、車やトラックは道路を使って街に食料や荷物を運び続けなければなりません。ぐるりと一周するうちに必ずダートロードを過ぎ、再び車は汚れます。こうして市内に戻る車はまた洗車を行い、延々と洗車と車の汚れが繰り返されます。
「人々の安全のためにも、車はいつもきれいにしなければならない」と彼らは言いますが、決して汚れの根本であるダートロードを鋪装しようとは言い出しません。
なぜならば、ダートロードを通って汚れた車が戻ってくるからこそ、自分たちの検問や監視や洗車の仕事もあるからです。すべての車がまったく汚れなくなったら、自分たちの存在意義が問われます。ダートロードは彼らにとって、忌み嫌うべき存在でありながら、必要不可欠なのです。(以下、続く)

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