著者:宥快
ページ数:97

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本書は中院流において本来行われるべき、宥快の手入れした『胎蔵界念誦次第』の書き下しです。
昔はこれを全て一言一句間違わずに記憶して始めて四度加行の胎蔵界に臨むことができました。
この程度のことを覚えることができなければ、真言宗の阿闍梨にはなることはできませんでした。
それほど伝法潅頂に入壇して阿闍梨になるということは厳重なことでした。
本書は本当の阿闍梨とはどういうものであるべきなのかを知るためには必携と言えます。
細かな作法などは中院流の一流伝授を受けた「阿闍梨」と呼ばれる僧侶に教えを願ってください。
なお梵字は全てカタカナに置き換えてあります。
旅先でも休憩中でも修法の確認になるかと思います。
※江戸期の写本を元にしているため訓点などが異なる場合があります。
日本の仏教が正しく復興されることを願っています。

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