著者:冨田和成
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そう意気込んだ結果、真っ先に食費を削った経験はありませんか?
朝食を抜き、ランチをカップラーメンで済ませ、夜は自炊を徹底。たしかにそれを続ければ毎月数万円は節約できるでしょう。
しかし、大富豪になるような人はこういったアプローチをとりません。
添加物満載のランチで健康を切り売りしながらコツコツお金を貯めるのではなく、定食屋さんに行ってバランスのとれたランチを食べ、心身ともに健康体を維持し、仕事の集中力を高めて早く収入を上げる。
お金を増やすために、あえて割高な食事をする、ということです。
また、毎晩自炊をするくらいなら、お金がかかろうとも積極的に夜の交流を増やします。
大富豪にとって、食事は健康の源であると同時に、交流の機会でもあると考えているのです。
このように、大富豪になるポテンシャルを持った人は、何事も投資目線で考えます。
食事をはじめ、かばんやスーツ、子供の教育、毎日の移動手段から自分の住む場所にいたるまで、二重、三重に意味を持たせ、お金を使うときはそれ以上のお金を稼ぐことにつなげていく。
逆にキャッシュがキャッシュを生まないのであれば、たとえ100円であってもお金を使わない。
これが大富豪のお金の哲学です。
こういった習慣は、お金がないときに実践することで最大の効果を発揮します。「自分は大富豪でもないし、大富豪になることも考えていない」と思っている人こそ、財布を開くたびに「このお金は自分にとってどのようなリターンを生み出すのか」という発想を身につける必要があります。
私は前職の証券会社時代、富裕層向けのプライベートバンキング部門にて世界の大富豪と仕事をさせていただく機会を持てました。本書では私なりの目線でみた大富豪の実態をつまびらかにすることによって、大富豪ならではの習慣や心構え、ひいてはその根底に流れるお金に対する哲学をみなさんに知っていただこうと思っています。
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