著者:南 潔
ページ数:336
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「恋だの愛だの、僕はもう疲れてしまったよ――」
懐かしくて、少し切ない“本屋さん”とお世話係・宵子の昭和レトロ浪漫。
懐かしくて、少し切ない“本屋さん”とお世話係・宵子の昭和レトロ浪漫。
商店街から少しはずれた場所にある、薄汚れた看板と蜘蛛の巣のかかった木造の古い一軒家――『山下書店』。しかも、そこから出てきたのは、よれよれの和服姿の店主・一生……。
自立した女性になるため親の反対を押し切り家政婦になるため田舎から出てきた宵子は、そこが新しい職場だと知り、愕然とする。
が、元来だらしないことが大嫌いな宵子は、開店休業状態の古本屋とズボラすぎる雇い主・一生こと“本屋さん”を何とかせねば!と一念発起。
客の手作り紙芝居の秘密を探ったり、絵本を抱えた不思議な少年に出会ったり、商店街の割烹『藍のれん』の夫婦から人生訓を授かったり、奇妙な共同生活が始まる。男やもめで引きこもり、変わり者の雇い主・一生こと“本屋さん”を変えたのは――?
ほのぼのと心温まる、懐かしくて少し切ない、昭和レトロ浪漫。
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