著者:中野 明
ページ数:187
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マズローの執筆スタイルは、経験した事実を次々と列挙する現象学的手法を採用しています。これに加えて、マスローの著作が論文や講演原稿の編纂であることも、原典を通読する障害になっています。本書では、入門者が陥るこのような障害を回避しつつ、マズローの人と思想を手軽かつより深く理解できるようにしました。
【目次】
第1章 アブラハム・マズローの人と思想
●マズローとは何者か
●内気な少年
●心理学を一生の仕事に
●サルの研究者として
●性科学の道へ進む
●知性の粋にふれる
●ブラックフット・インディアンとの出会い
●思想的転換、内的変化
●早過ぎた死
●マズローの主要7著作
●マズロー心理学とフロイト心理学の違い
●第三勢力としてのマズロー心理学
●人間性心理学の方法論
●マズローの業績を時代区分する
第2章 欲求の階層
●マズローが唱えた欲求階層論
●欲求階層論の概略
●ジャングルで暮らす5人
●欲求の階層と健康度は相関する
●基本的欲求は悪ではない
●欲求階層論とX理論・Y理論
●欲求階層は不動ではない
●相対的に高次な欲求の特徴と相対的満足度
●欲求階層論が適用できない場合
第3章 自己実現
●リーダーシップと自己実現
●ヴェルトハイマーとベネディクト
●自己実現を研究するための方法
●自己実現者に共通するの特徴
●自己実現者に見る使命と職業
●自己実現者が追求するB価値とは何か
●職業人が持つべき価値観について考える
●創造性と自己実現の深い関係
●第一次創造性と第二次創造性
●成長動機と自律性
●ヨナ・コンプレックスに注意せよ
●自己実現のための方法論
●再びリーダーシップと自己実現
第4章 至高経験と自己超越
●至高経験とは何か
●マズローの至高経験に関する研究
●至高経験と当為の認知
●至高経験に至る方法
●ポジティブ・フィードバッグを実践する
●フロー体験に至るための方法論
●インスタントな至高経験への批判
●欲求の第6の階層
第5章 ユーサイキアン・マネジメント
●ユーサイキアン・マネジメントに至る経緯
●ユーサイキアとは何か
●シナジーの提唱者ルース・ベネディクト
●シナジーとユーサイキアの密接な関係
●ユーサイキアにはモデルがあった
●ユーサイキアン・マネジメントとは何か
●ユーサイキアン・マネジメントの優れた点
●企業が目標とすべきものは何なのか
●X理論・Y理論からZ理論へ
●マズローとドラッカーの共通点
●マズローのドラッカー批判
●ユーサイキアとは逆の方向を向く現代マネジメント
第6章 ユーサイキアは実現できるのか
●ハクスレーの小説『島』とブラックフット・インディアン
●ユーサイキア社会のリーダーシップ
●マズロー派の経営学者がいない理由
●税金に関するマズローの主張
●それでもマズローは理想を目指す
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