著者:加藤秀一
ページ数:146

¥370¥0

「現代哲学ラボ」シリーズ第3号。現代哲学の領域で哲学的な思索を発信している人たちが集い、次世代に哲学を伝える場を作り出す活動の記録を「現代哲学ラボ」として、お届けします。

2016年7月8日に早稲田大学で開催された「「生まれる」ことをめぐる哲学」では、加藤秀一氏をゲストにお迎えし、講演と森岡正博氏とのディスカッションを行いました。今号は、この時の様子を忠実に再現した、待望の記録です。

哲楽編集部・編
■もくじ
はじめに
生む/生まれることをめぐって
選択的中絶という難問
ロングフル・ライフ訴訟
パーフィットの非同一性問題
未在者は数的同一性をもたない
森岡正博コメント
対論
フロアからの質問
人生の一回性が、即、人生の尊さと直結するのか?
環境や価値観など個人によって差がでる状況を抜きにした「フラットな状態」で「生」そのものの良い、良くないを判断できるのだろうか?
ロングフル・ライフの考えが「おぞましい」というのは誰のどのような視点のものからなか?
現実世界の価値とはそもそも何なのか?
子どもが交通事故などで死んだ際に、親が事故を起こした相手に対して損害賠償を請求することができるが、子どもが生き延びたときとそうでないときの比較はなぜ可能か?
「得体のしれない不快な感じ」はどこからくるのか?
神話はなぜ必要なのか?
現在を通してでしか未来を見られないのは、現在を生きる我々の限界ではないだろうか?

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