著者:齋藤 真行
ページ数:97
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テレビやインターネットのメディアからも、「高級霊が~」、「守護霊が~」、「引き寄せの法則が~」、「悪霊が~」、「オーラが~」、「パワーストーンが~」などの「スピリチュアル」関連の情報が流れ続けています。
一方で、有名人やお金持ちが占い師に洗脳されて操られてしまったり、人格的に支配されて破綻してしまうような事例も出ています。
「スピリチュアル」とはなんであるのかについて、基本的な知識や思想的免疫を持っていない人は、容易に騙されてしまいます。
それは昔から宗教で言われていたことに過ぎないのに、初めて聞いたような気持ちになって「ここに真理がある!」と思ってしまうのです。
一般的な「宗教」を嫌っている人ほど、「スピリチュアル」にコロリとやられてしまったりします。
多額のお金と多大な労力、膨大な時間を使ってしまったあとに、「しまった!」と気づくこともあります。
「宗教」の伝統を否定してしまった現代人は、霊的なことについて「免疫」や「耐性」、「基本的知識」を持っていないため、非常にスピリチュアル的な「洗脳」をされやすくなっているのです。
伝統的宗教が伝えてきた「宗教的常識」が失われているからです。
本書は、伝統的なキリスト教の観点からこうした「スピリチュアル」「精神世界」の分野で言われている思想を、批判的に検証しています。
スピリチュアルのなにが正しく、なにが間違っているのか。
どこに危険性があり、どう理解すればいいのか。
スピリチュアルの思想の本質はなんであり、どこにあなたを連れて行こうとしているのか。
こうしたことについてしっかりとわかっていなければ、本当は避けられるはずの落とし穴にも簡単に落ちてしまいます。
「スピリチュアル」の教えのすべてが「偽物」とは言えませんが、「偽物」の割合は一般的な宗教とは比較にならないほど大きなものです。
本書では「スピリチュアル」をさまざまな角度から分析して、批判・検証するための視座と基本的知識を紹介しています。
本書を通して「霊的なもの」について、しっかりとした「免疫」と「耐性」を身に着け、「本物」と「偽物」を見分け・聞き分ける視点を養って頂ければ幸いです。
目次
第一章 「自己愛」とスピリチュアル
1 自己愛中毒になるスピ
2 スピの甘い自己愛、キリストの苦い隣人愛
3 だれの「波動」をあげるのか
4 自己肯定としてのスピ
5 変革の宗教、現状維持のスピ
第二章 「引き寄せの法則」をめぐって
1 「引き寄せの法則」はヤバい
2 「世俗万歳!」としての引き寄せの法則
3 何のために、誰のために「引き寄せる」のか
4 「引き寄せの法則」は「魔術」だ
5 「独我論」としてのスピ
第三章 「疑似宗教」としてのスピリチュアル
1 スピの本質はヒンズー教か仏教である
2 スピの本質は「ビジネス」である
3 「偽装」がスピの方法論
4 「操作主義」としてのスピ
5 スピは仏教やヒンズーを支えるべきでは?
6 「自分は神だ」というスピの主張
第四章 「心霊主義」としてのスピリチュアル
1 スピ天使は、悪霊である
2 スピ守護霊も、悪霊である
3 スピは「心霊」との交信
4 ユング心理学を学びましょう
5 スピの神は小さ過ぎる
6 「声」が聞こえますか
第五章 「自然」とスピリチュアル
1 スピリチュアルはナチュラルだ
2 スピとお金
3 「宇宙」が好きなスピ
第六章 「進化」とスピリチュアル
1 「意識進化論」の危険性
2 「アセンション」を求めて人を見下す
3 「アセンション」による「スピ弱者」の否定
第七章 「時間の浪費」としてのスピリチュアル
1 スピに使う時間は無駄になる
2 求めるな。与えられない
3 どうせやるなら、伝統宗教やってください
4 その霊、ホントに大丈夫?
あとがき
※本書は39,000字程度のコンテンツです。
2018年9月に内容の増補・改訂を行いました。
著者:齋藤 真行(さいとう まいく)
日本基督教団 別府不老町教会 牧師
『信仰の救急箱』、『必要なことはただ一つ ~多元社会を生きる教会の役割~』など多数、
アマゾンより出版中。
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