著者:坂本聰
ページ数:274
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一生ものの国語の基礎が身につきます。
「ごく普通に日本語が話せるのに、なぜ国語のテストで点が取れないの?」
「本を読めば国語ができるようになるの?」
「国語の勉強って、漢字覚えるくらいでしょ」
「私が子どものころ、国語を勉強した記憶はないけれど、それなりの点数は取れていたので、子どもに何をさせればよいか……」
国語の勉強について、このようにお感じになっていらっしゃる方も多いのではないかと思います。考えれば考えるほど漠然としていて難しいものです。
算数は計算の練習をさせて問題を解かせて……、社会や理科はテスト範囲をしっかり覚えさせて……とやるべきことが出てきますが、国語では「教科書を読んで、漢字を覚えておきなさい」と言うしかありません。
子どもの側も、「この漢字なんて読むの?」という質問はしてきても、「このお話の意味がわからない」と言ってくることはまずないでしょう。そして、だんだん点が取れなくなる……これが国語というものではないでしょうか。
国語という教科には、漢字や四字熟語といった覚えるべき知識もありますが、「読解」においては、つねに文章を理解しているかいないかを確認しながら進むことになります。
親としては 「本当にわかっているのか?」と気になるところですが、実は、子どもが文章の内容を理解しているかどうかは、文章から読み取った内容を「絵」に描かせてみればわかります。
逆に、「絵」を見せて、それを「文章」で説明させることによっても、読解力・理解力を測ることができます。
本書は、このような「絵から文」「文から絵」のワークに取り組むことによって、一生ものの国語力の基礎=「理解力」を鍛えるものです(小学校3年生以上推奨)。
*2016年12月、学力到達度調査(PISA)の結果が発表され、日本の「読解力」は8位に後退したことが大きく報道されました。
「視覚的な情報と言葉との結びつきが希薄になり、知覚した情報の意味を吟味して読み解くこと」が改善すべき課題として指摘されています(http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2015/05_counter.pdf)。
本書は、まさにその「視覚的な情報と言葉との結びつき」を強化しようとするものです。ぜひ、教育に携わる方にも本書の「絵から文」「文から絵」ワークをお試しいただけますと幸いです。
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