著者:鈴木 達治郎
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日本で最も歴史の長い大手企業のひとつ東芝が苦しんでいる。社歴140年を超える名門企業の経営危機は、「株式会社ニッポン」のビジネスモデル崩壊を意味する。グローバル経済時代は、明治維新以来の成功モデルに執着する経済産業省の「国策」に甘える企業に未来はないことを東芝の惨状が示している。 本書は週刊エコノミスト2017年6月20日号で掲載された特集「東芝と経産省 失敗の本質」の記事を電子書籍にしたものです。
目 次:
はじめに
●第一部 国策編●
・官民もたれあいに沈んだ東芝 「(株)ニッポン」モデルの終焉
・英政府一体で価格3倍につり上げ 国策に酔う日本の官民の大敗北
・WHの建設経験不足を軽視 3・11後の方針転換決断できず
・沈黙する経産省と首相官邸 国策で東芝を踊らせた官僚のおごり
・【インタビュー】村田成二(元経済産業省事務次官)
・原発を駆逐したシェールLNGに9000億円をつぎ込んだ東芝
・貸手責任 東芝あおったみずほ
・逆命利君 30年前に東芝を救った男
・国家独立の命綱としての原子力 経済合理性は二の次の国策の宿命
・基礎から学ぶ日米原子力協定Q&A
●第二部 東芝と原発 資料編●
・東芝140年の歴史 栄光と挫折
・保存版 日本の原子炉・高速炉70基 1960年以来絶えない建設
・最新データ 日本の原発地図 原発メーカーと電力会社の「縄張り」くっきり
・国策に飲み込まれた自治体 原発マネー政策の岐路に
【執筆者】
鈴木 達治郎、横山 渉、後藤 逸郎、谷口 健、酒井 雅浩、河井 貴之、エコノミスト編集部
【インタビュー】
村田 成二
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