著者:国際労働運動研究会
ページ数:117

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 「国難突破解散」――9月28日、安倍晋三首相は臨時国会開会日冒頭、戦後初めて所信表明も質疑もなく衆議院を解散し、総選挙(10月10日公示―同22日投票)を宣言した。国会議事堂前には、全学連・斎藤いくま委員長を先頭に多くの労働者人民が結集し、安倍に徹底弾劾を叩きつけた。
 直後の10月1日、革命的共産主義者同盟 中核派が主催した「ロシア革命100年記念集会」(北とぴあ・さくらホール)には790人が結集した。記念講演を行った鈴木達夫弁護士(国際連帯共同行動研究所所長)が「スターリン主義の裏切りをのりこえる革命的な労働者政党をつくろう」と訴え、斎藤いくま全学連委員長の衆院選・東京8区(杉並区)出馬の決意表明が全参加者に深い感銘を与え、奮い立たせた。
 労働者・学生の力で改憲攻撃を粉砕し、安倍政権を打倒する戦後最大最高の階級決戦が到来した。その最大の焦点は10・22衆院選勝利であり、11・5全国労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進(日比谷野外音楽堂)への大結集だ。11・5労働者集会は、米・トランプの訪日―日米首脳会談を弾劾する国際共同行動としても発展しようとしている。10~11月の攻防は戦後史の大転換である。
 安倍は、「改憲・戦争」「森友・加計学園疑惑」「働き方改革=労働法制改悪」などへの労働者人民の怒りに追い詰められ、衆院解散―総選挙に踏みきった。「北朝鮮脅威論」の反動キャンペーンで衆院選を勝ち抜き、改憲と朝鮮侵略戦争への「国民的合意」を取り付けたと強弁しようとしている。しかし、このもくろみは必ず安倍の「墓穴」へと転化する。安倍は労働者の力を甘く見ている。労働者階級の怒りの決起は不可避だ。改憲策動を粉砕し、ゼネスト―革命を切り開こう。
 本号は第1章で、改憲阻止決戦の基本的構造を描く。第2章で、改憲・戦争阻止の先頭で闘う全国学生運動の到達地平を明らかにする。第3章で、改憲をめぐっての各党派の主張を批判する。第4章で、8月全学連大会と公安警察告訴・国賠闘争を報告する。

(目次)
■羅針盤/11・5労働者集会へ大結集を

改憲阻止決戦を闘う全学連
 ■米日帝国主義の朝鮮侵略戦争阻止を
 ■11・5全国労働者総決起集会に結集を

はじめに
この国に革命を! 斎藤いくま全学連委員長
第1章 戦後最大の階級決戦の到来――改憲阻止! 衆院選勝利へ!
⑴ 斎藤委員長とともに衆院選勝利へ!
⑵ 「憲法を変える」は何を意味するか?
⑶ 17~18年の改憲攻撃の時代的特徴
⑷ 支配階級中枢の改憲攻撃の内実
⑸ 私たちはどのように闘うべきか?

第2章 全学連大会の大成功の地平――全国学生は立ち上がろう!
⑴ 「私たちの運動の強さと弱さ」を見据える
⑵ 学生自治会運動とプロレタリア革命運動
⑶ 学生に向き合い、つながり、相互変革を
⑷ 改憲攻撃に「革命」を対置して闘うこと

第3章 真の改憲阻止潮流の登場へ――日本共産党の大裏切り
・自民党・安倍の改憲案
・希望の党および民進党も改憲推進だ
・日本共産党と「野党共闘」
・「新9条論」

第4章 公安警察に勝利し大会を開催――国家賠償請求訴訟の前進
⑴ 公安警察に一指も触れさせず団結
⑵ 公安警察を追い詰める国賠訴訟

News & Review
韓国/ムンジェイン政権と対決する民主労総
ヨーロッパ/フランス、ドイツ、スペインの激動

社会保障解体と闘う(19)キャリアパスと評価制度

マルクス主義・学習講座
『賃労働と資本』を読む(第2回)

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