著者:安間 伸
ページ数:132
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ビットコインなど「いわゆる仮想通貨」にはゲーム内のアイテム程度の価値しかない。
中央銀行の負債として計上されている法定通貨や、企業の負債として計上されている疑似通貨と比べると信用度はほぼゼロだ。
誰も負債として計上しておらず、ガバナンスの主体もなく、価値も保証されず、強制通用力を持たず、
一般受容性すら怪しく、投資家保護の仕組みからも外れた電子データを「通貨」と呼び、
日本円や米ドルなど先進国のハードカレンシーと同格に扱おうとすること自体がすでにヤバい。
「不正をするなと求めるほうが無茶」なこの構造的欠陥は、改正資金決済法でも変えられない。
詐欺・脱税・不正送金・マネーロンダリング・テロ支援などの犯罪の温床になりやすく、
反社会的勢力が喜ぶ仕組みである上に、通貨発行権や徴税権を侵害するため国家権力から目の敵にされて当然である。
いわゆる仮想通貨の台頭を「国家権力に対する攻撃」だと認識できない国はヤバい。
個人投資家をターゲットに次々繰り出される「デジタル投資詐欺」の罠。
それを避けながら資産を守るための基礎知識が詰まった「投資家のための貨幣論」決定版!(約47,000字)
ビットコインはなぜヤバい
フィンテック時代のデジタル投資詐欺
第1章 まずは通貨の本質から
第1節 本書で比較する3種類の通貨
第2節 通貨の3大機能とは?
第3節 価値が不安定な通貨は一般受容性を失う
第4節 物々交換は恐ろしく非効率
第5節 文明を飛躍させた通貨制度
第2章 巨大な通貨発行益
第1節 通貨発行は国の特権
第2節 日銀券は「日銀≒日本政府の負債」
第3節 法定通貨と強制通用力
第4節 「通貨発行益」の考え方
第5節 紙幣を刷る必要すらない
第6節 米国の通貨発行益は10兆円!?
第3章 インフレ政策と債務の貨幣化
第1節 通貨価値を下げれば、発行者の利益になる
第2節 2%インフレは経済の「良薬」
第3節 「債務の貨幣化」への誘惑
第4節 膨れ上がる借金
第5節 兌換紙幣・不換紙幣の歴史
第6節 「金本位制の欠点」「管理通貨制の利点」
第4章 通貨圏と徴税権
第1節 通貨圏は「経済的縄張り」
第2節 通貨価値を支える「担税力」「徴税力」
第3節 徴税権の背後には「暴力」が存在する
第4節 資金捕捉と徴税の問題
第5節 民間通貨は国家権力の敵
第5章 疑似通貨とバーチャル経済圏
第1節 誰でも疑似通貨を発行できる
第2節 情報革命による「疑似通貨の仮想化」
第3節 ゲーム中の仮想経済圏
第4節 仮想経済で通貨発行権を行使する
第5節 コンプガチャが禁止されたのはなぜか
第6節 犯罪の温床となりやすい仮想通貨
第6章 疑似通貨の評価と利用法
第1節 先進国通貨はすでに「仮想化」されている
第2節 その資産は会計上、誰の負債なのか
第3節 通貨を買う=金を貸す=与信リスクを背負う
第4節 無担保貸し付けに見合うメリットはあるか?
第7章 結局、ビットコインってどうなのよ?
第1節 本来、「通貨」と呼ぶべきではない
第2節 「ゲーム内アイテム」程度の価値
第3節 発行体が存在しない通貨を買う=募金
第4節 フィンテック時代のデジタル投資詐欺
第5節 通貨発行権を侵害する日陰の存在
第6節 荒い値動きの原因は何か
第7節 先進国民に仮想通貨は必要ない
あとがき:ネットに溢れるデジタル投資詐欺
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