著者:旅と鉄道編集部
ページ数:178

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“鉄道が元気だった時代”、駅は単なる列車に乗り降りするための場所でなく、列車は単なる移動手段でなく、さまざまな人の営みが交錯する場所だった。
戦地へ慰問に向かう吉本興業の芸人による「わらわし隊」の出発、大きな風呂敷包みを背負った行商人が行き来するホーム、新幹線の台車にこびりついた雪を掻き落とす国鉄マンの姿もあった。
そんな、鉄道と人間が接する懐かしの風景を、数十年間にわたる朝日新聞社のアーカイブの膨大な保存写真からセレクト。また、写真に添えられたコラムは単なる情景の説明にとどまらず、当時の社会情勢をふまえ、読みやすくも深い内容になっている。

<目次>
第1章 戦前の懐想(1925~1944)
お笑いを戦地へ 吉本「わらわし隊」が行く(東海道本線 大阪駅)ほか
COLUM1 南満州鉄道特急「あじあ」 大陸で花開いた技術の結晶
第2章 昭和20年代の懐想(1945~1954)
戦後まで軽便鉄道のままだった国鉄路線(釜石線の「マッチ箱」客車)ほか
COLUM2 「国鉄三大ミステリー事件」“真犯人”いまだ判明せず
第3章 昭和30年代の懐想(1955~1964)
学生の「尻押し部隊」「はがし屋」が奮闘(中央線 新宿駅)ほか
COLUM3 「新しい技術はない」が新幹線への自信と信頼
第4章 昭和40年代の懐想(1965~1974)
貨物列車で登校した北の中学生(根室本線 初田牛駅)ほか
COLUM4 郷愁と独特の魅力で“SLブーム”大爆発
第5章 昭和50・60年代の懐想(1975~1989)
初V「赤ヘル軍団」を駅に迎えた大群衆(山陽新幹線 広島駅)ほか
COLUM5 “海の大動脈”宇高連絡船と「連絡船うどん」も姿を消す

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