著者:河合仁士
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youtubeや雑誌で紹介されるスケールの覚え方も色々やってみた。だからスケール運指は知ってる、でもただ音から音を辿っているに過ぎないように感じる。
なぜだ?両手のシンクロだけが音楽じゃないことは痛烈に感じている。速く弾けるようになったけど、何となくやっている感が増幅されただけだから。
この手探り感から抜け出すには…理論を学ばないとやっぱりダメなのか?
理論、オレには向いてないな。いや、これまで腰を落ち着かせてトライした訳でもないし。あきらめるよりは一度本腰入れてじっくりやってみるか…
でも、どこから手を付けたらいいのか分からない。多忙な毎日だ、時間の確保すらままならない。
一歩ずつ、オレの知っている所から、基礎から学べるメソッドはないのか?
でもオレは音符も読めないし、理論を学ぶなんて程遠い話なのかもな…
でも何とかならないものか…?
本書はそんな人のために書かれています。
これまで僕のブログを通して多くのフィードバックを頂きました。
2014年からブログを始めましたが、最も反響があったのがCAGEDシステムシリーズです。
「本当に感謝してます」「ギター人生が変わった」
など多くのメッセージを頂いたのも、初めて指板と理論を理解できたからだと思います。
CAGEDシステムはアメリカで普通に教えられているギターの基礎知識です。
僕が知る限りでは、youtubeでジョーパスが80年にシドニーで行われたクリニックで教えているものが最も古いです。
ですからそれ以前から確立されていたはずです。
僕自身は90年にアメリカで教わりました。しかもそれは初回のレッスンでした。それほどギタリストにとって当たり前の、常識といえるものなのです。
それ以来、僕もあらゆる人に教えてきました。
しかし日本では最近になってようやく認知されてきたという感じです。遅れ過ぎと言わざるを得ません。
なぜ本書の執筆に至ったのかというと…
CAGEDシステムの紹介といっても、それだけでみんな終わってしまうからです。
そこから掘り下げていけば、あらゆる知識に通じるのに、です。
コードのヴォイシング、コードトーン、メジャースケール、ペンタトニックスケール、そしてマイナー変換も。
そこから始めて本書では紹介しませんが、ダイアトニックコード、4種の7thコード、サークルオブフィフス…
理論が分からない、というけれど…
それは指板の仕組みの理解もないまま難しい事を詰め込もうとするからです。
そして簡単なコードすら知らないのに、ディミニッシュドスケールだなんだとやろうとするからです。
全ては基礎的なコードの使いまわしに過ぎない、と分かればどれほどの時間を費やしてでも学ぼうとするでしょう。
しかしそこに気づくには、どこまで謙虚になれるか?がカギとなります。
「Cコードって知ってる?」
「知ってますよ…これでしょ?」
と大抵の人はバカにするなという顔で弾いてくれます。
「オーケー、それだけ?他には?」
「あ、これもかな」
という具合に3フレットでAフォーム、8フレットでEフォームで弾いたりします。
「他には?」
「…」
知っている、といってもこの程度の人がほとんどではないでしょうか?
バカにするなと思うほどのコードの知識がこの程度なのです。
「じゃあCメジャーコードは何の音でできている?」
「ドミソでしょ?」
「ギターでどこか分かる?」
「…」
つまり大半の人は、コード=フォームだと思っているのです。
フォームの押さえ方をちょっと知っているだけ、それでコードを知っていると思い込んでいるのです。
その中身が何かは知りません。
ということは、その現実に直面する事から始めないと何も始まりません。
だから謙虚さを要します。
つまり初心者向けの本であっても、初心者が真剣にこれに取り組むという事は期待できません。
「あの曲が弾けるようになりたい」「モテたい」
初心者は結果だけ欲しがるものです。
むしろ経験をそれなりに積んでいて、挫折したり、行き詰った人向けです。
これまで培った知識の点と点をつなげていくような作業となります。
バカにするな、と思えるような基礎をじっくり堀り下げた時に初めて見えてくるものがあるのです。
でも安心して下さい、多くの方がこの知識を得た事で喜んでいます。
基礎的で簡単な事から始める、といっても初めて知った喜びに踊るでしょう。
そこで初めて、全てはこの基礎の上に立っていると気づくでしょう。
本書はシリーズの第1弾です。
基礎的な音楽理論をギターの指板でひも解いて行きます。
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