著者:大泉 啓一郎
ページ数:219

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もはや日本は「輸出大国」ではない。
グローバルな視点で現実を直視し、日本経済復活のための新たなモデルを示す!

「資源のないわが国が生き残るには貿易しかない」
–戦後、日本は「貿易立国」を合言葉に、経済発展という坂道を駆け上り、ついにはアジアで真っ先に先進国入りを果たしました。

ところが発展の原動力となった輸出が不振です。これまでリードしてきた工業製品の優位性が揺らぎ、かつては世界の10%ちかくを占めてきた日本の貿易シェアは低下する一方。
「貿易立国」という、この国のかたちが危機に瀕しています。

なぜか。経済のグローバル化、技術のデジタル化という、かつてとは大きく異なる環境を背景に、新興国・途上国が台頭。日本をふくめた先進国の地位が低下しているからなのです。

では、日本が復活するためにはどうすればいいのか。
アジア各国のビジネスを30年ちかくリサーチしてきた著者は、成長トレンドにあって、日本国内の工業地帯に匹敵するほど大きな、日本企業の集積地があるASEANとの連携を提唱。

その上で、国内で開発・生産する「メイド・イン・ジャパン」戦略と、新興国・途上国へ生産拠点を移す「メイド・バイ・ジャパン」戦略の使い分けを説きます。

脅威論でも、悲観論でも、空理空論ではない、グローバル経済の時代に対応したリアルな「貿易立国論」の誕生です。

【目次】
序章 貿易立国の復活にむけて
◆第1章 変わる日本の立ち位置◆
……世界貿易において日本のプレゼンスが低下する一方、それが新興国・途上国の台頭に起因していることを確認する。
◆第2章 変わる世界の経済地図◆
……新興国・途上国経済が台頭してきた背景にあるICT技術の発展などビジネス環境の変化を考察。新興国・途上国の躍進は必然的なトレンドであることを示すと同時に、躍進の担い手が「国」ではなく「巨大都市」にあることを示す。
◆第3章 アジアのなかの日本◆
……アセアンにある日本企業の集積地は、日本国内に匹敵する規模だ。その活用が日本の持続的成長の鍵となる。
◆第4章 ASEANから世界市場を狙う◆
……アセアンから中国やインドといった巨大な新興国市場を狙う戦略を提示する。
◆第5章 グローバル時代のサプライチェーン◆
……中国を含めた新興国・途上国向けの輸出を強化するために、日本企業が進めるべき戦略とはなにかを考察する。
◆第6章 ASEANとともに成長する◆
……政治、企業、個人といったレベルごとに、アセアンとの中長期的な連携強化の方向性を考察する。
◆第7章 日本から世界市場を狙う
……日本から直接、新興国・途上国の市場を狙う手段を考察し、越境ECが大きな武器となることを指摘する。
◆終章 日本の競争力を高めるために◆
……グローバル経済の時代、日本は国内で何をすればいいのか。独自性を活かす道を模索する。

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