著者:ピーコックアンダーソン
ページ数:43

¥250¥0

この本はおよそ18000文字。そんなに多くありません。集中して読めば1時間とかで読めてしまうかも知れません。世の中にはプログラムの天才みたいな人がいて,ケントベックやマーチンファウラーなんかが「テスト駆動開発」とか「リファクタリング」なんていう,すばらしい本を世に送り出しています。日本でもマイクロソフトMVPの方や,エバンジェリストの方などがすばらしい本を出されており,私も,よく読ませていただいています。そんな感じで世の中にはいろんなオブジェクト指向に関する本がたくさんある中で,なぜあなたはこの本を読む必要があるのか?まず,天才たちの書いた本に比べて,確実にわかりやすい表現で書かれています。天才たちの本は,天才であるがゆえに,難しい内容が多いです。途中で挫折しそうになる本も何冊もありました。私は,もともとミュージシャンをしていてプログラマーに転向したので,ズブズブの素人でした。その素人から,15年以上の歳月を経て,今では大手メーカーの製品開発部門でプロジェクトリーダーをしています。毎年入ってくる新人には教育を行い,毎日のようにコードレビューをして,どうすればわかりやすいコードがかけるかを指導しています。そういう現場の声と,素人の気持ちのわかる私だからこそ,わかりやすい内容で本を執筆しています。この本の中にある知識は,一冊5000円以上もする天才たちの書いた本を何冊も読み漁り,毎日10時間以上コーディングを何年もして,何年間もクレームを出さない,保守性の高いコードはどうやったらかけるのかを研究した内容をまとめたものです。そんな感じの本がこの価格なのでかなりお買い得だと思います。この知識を得るのに,お金と歳月をかけてきましたが,それをあなたは1時間で得ることができます。ただオブジェクト指向は奥が深く,簡単に理解できるものではないと思います。本気でオブジェクト指向を学びたいという方のみご購入ください。はじめによりオブジェクト指向でプログラミングをするってどういう意味か分かりますか?オブジェクト指向言語であるC#を使ってプログラミングをしていても,オブジェクト指向的にプログラミングできているものと,そうでないものがあります。プログラミング初心者にはこの違いは分からないでしょうが,初心者でなくてもこの違いが分かっていない方って結構います。特に,.NETが誕生する2002年より前からVB6などでプログラミングをしていた人は,なかなかこの「オブジェクト指向」という言葉の意味や,実装方法が「分からない」「理解できない」「難しい」という声をよく聞きます。ここ10年くらいの間にプログラミングを始めた人は,最初からC#という言語が存在していたので,オブジェクト指向的にプログラミングができているか?というとそうでもありません。大学で数年間プログラミングを勉強して会社に入ってくる新人を教育していても,オブジェクト指向的にプログラミングをする意味を理解していないし,入社して5年ほど経つエンジニアでも理解できていない人は結構います。オブジェクト指向的にプログラミングするというのは抽象的な表現であり,ズバリこれがオブジェクト指向で書かれたプログラムだ!となかなか示し辛いというのもあり,また人それぞれで解釈も異なるため,プログラマーがそれぞれに思うプログラミングをしてしまっているというのも,現代のプログラマー市場では往々にしてまかり通っています。そもそもプログラマーという職業,今はどうか分かりませんが,まったくプログラミングできない人間でもプログラマーになれました。大学でプログラミングを勉強していなくても,プログラムを書いたことがなくてもプログラマーになれました。というのも,大昔はコンピューターなんて無い時代でしたが,その後に現れたコンピューターというのはドデカイ物で,銀行や企業の限られた人が使うものでした。ここ20年で一人に1台(もっと?)パソコンが与えられて仕事をするのが当たり前になり,それに伴い,社内や個人で使用するアプリケーションといわれるソフト開発の需要が恐ろしく伸びたのです。アメリカも日本もそうですが,パソコンが普及し,一気にプログラマーの需要が伸びたため,次第に未経験者であっても,まったくプログラミングの知識の無い人であっても,企業を雇うようになりました。大手企業は自社で人を雇い,育てていくのでまだいいですが,プログラマーを雇い,企業に派遣する会社は,ロクに教育もせず,プロのプログラマーの顔をして,現場に派遣します。そして一人50万程度の単価で働かせて,当人には20万程度を給料として支払うという会社がたくさん現れました。あなたが今,職場で目にしているわけの分からないプログラムコードは,こういった未熟な人間によって作られています。少し勉強して,代入とIF文を独学で学んだだけの人間でも,プロのプログラマーとして働き,保守性の悪い,いや何もかもが悪いダメダメプログラミングを量産しています。マーチンファウラーの有名な著書「リファクタリング」でも,最初にケントベックと出会ったときのエピソードの中で,ケントベックは「1週間かけてすべてのプログラムを全員でリファクタリングさせた」と語っていますが,アメリカおきていたことが,10年ほど遅れて日本でも同じことが起きているのだと感じます。目次はじめにオブジェクト指向プログラミングをそうで無いものなぜオブジェクト指向で作らないのか?オブジェクト指向を知らないオブジェクト指向を知っているけど理解できないオブジェクト指向は自分で編み出すことができない本章のまとめなぜオブジェクト指向プログラミングは難しいと感じるのか?オブジェクト指向プログラミングをする上で必要な3つの知識本章のまとめオブジェクト指向設計のカプセル化ってどういう意味?カプセル化されていると何がいいのか?カプセル化するとどんなメリットがあるのか?カプセル化されていないと何がいけないのか?本章のまとめオブジェクト指向設計のインタフェースとは?インタフェースの使い方 実装例1インタフェースを使わない場合インタフェースを使った場合有効的な利用方法仕様本章のまとめそもそもオブジェクト指向設計の「継承」ってなに?オブジェクト指向設計に「継承」があったら何がいいの?継承のメリット1:コード量の削減継承のメリット2:画面レイアウトの統一継承におけるデメリット継承がなかったら何が悪いの?C#での継承の使い方BaseFormの実装継承先クラスMenuForm継承先クラスListFormの実装継承されたくないとき本章のまとめおわりに

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